第106話:オールスター戦で兄弟リレー!なんかハズいww
メジャーリーグのシーズン162試合のうち、オールスター戦前までの92試合が終了した。
オールスター戦には兄弟揃って選出されている。
■兄:橘周の前半戦成績
2勝1敗24セーブ
防御率0.9
■弟:橘壮太郎の前半戦戦績
9勝4敗
防御率2.57
MLBは宣伝もかねて橘兄弟による兄弟リレーを決めていた。とはいっても6回と7回で続けて登板するだけだ。
オールスター戦試合前の会話
周「オールスターまで兄弟リレーとかキモいよな(笑)」
壮太郎「そうそう。ハズいよ。別にリレーしなくてもいいよね」
周「俺は2年目に相当目立ってるから、もう登板しなくてもいいんだけど」
壮太郎「俺は、ちょっと目立ってやろうかな?」
周「壮は、どんなピッチング内容にするんだ?」
壮太郎「ストレートで押してみようかな。1イニング限定だから、目一杯行
こうかと」
周「俺は、高めカッターとスローカーブで、楽してかわす投球だな」
壮太郎「うーん、ダメでしょ(笑)、ブーイング出るぞ」
ということで、オールスター戦が始まった。
■6回:壮太郎が登場
宣言通り、ストレート中心でたまにカーブ混ぜる投球をしていく。1安打打たれたものの、ストレートは全球で100(160.934キロ)マイル超えだ。最速102.5マイル(約165キロ)出た時は、大歓声に包まれた。1安打無失点1三振で終わった。
■7回:橘周が登場
こちらも宣言通り、浮き上がるライジングカッターとスローカーブで、ちょっと遊びが入った内容でスタート。しかし、2人目と3人目は、浮き上がるライジングカッターとストレートを交互に投げて三振を奪い、観客は大歓声とスタンディングオベーションで称えた。
試合後の会話
壮太郎「ずるいな、結局俺より目立ってたじゃん」
橘周「まあレジェンドだからな(笑)。オールスター出場最後かもしれんし」
壮太郎「でも良かったよ。色んな選手の握りを聞くことできたしね」
橘周「そりゃ良かったな。俺が教えられん球種多いしな」
壮太郎「ナックルカーブのヒントがもらえたのが特に良かった」
オールスター期間中は、橘周のところに次々にスター選手が話にくるので、壮太郎も多くの選手と交流した。スーパースターとの記念写真もたっぷり確保した。そして試合中にちゃっかり握りを教えてもらったのだ。
ここから後半戦。前半同様活躍できるか?久しぶりのワールドシリーズ制覇に向けてまだまだ橘周・壮太郎兄弟の戦いは続く。