つきの行方
明るいほうへと導かれる
歩く方向は、まちがいじゃないこと
たしかめながら
さみしいと思うほうへ
月は、より明るく輝いてくれるという
だから、今回の場合は僕のほうかな
だけど、それは大きなまちがいで
本当はとなりのキミのほうが
さみしさをより感じていたこと
あとになって気づいたよ
さみしさの基準は
どこから来て、どこへ行くのか
分からないけど
さみしいと言葉に出したら
負け、ということはないよね
僕たちは、あるとき頼るものがあって
あるとき、頼られることに憧れてる
余分な力を抜かないと
そのうちに迷いを感じて
どちらも恋の主導には
なれやしない
月の導く方向へ
恋の多くは語れない
語れないけど
恋はしたい
月が導く方向へ
恋する人が
僕みたいに増えていければ
それでいい