異性
聡明はまだ歩いている。
「だるいぞー。絡むなそういうのにー!」
声を張り上げ俺に言う。
俺はふっと笑いながら小走りでまた追いつく。
「おっ。高嶋からメールきた。」
「おう。なんて?」
「いや、どこでやるかって話なんだけどさ。」
「おう。」
「高嶋ん家でいいって、母親いるけど。」
「まじ?」
「うん。やったな。」
「え、いや、なんも抵抗とか無いの?女子だよ?」
「あぁ。気にしてなかったわ。」
「え、だってほら、高嶋、高嶋さ、、ほら。」
俺はなんとなく、聡明と高嶋が一緒に笑うのはあまり好きではなかった。
「え、なに好きなの?」
「いや。別にそういうんじゃ、」
「はぁーーん。好きなんだなわかったわ。俺が協力してやるから任せろ。」
「いやちげぇって、」
「はいはい。みなさんそう言いますんでね。恥ずかちいもんねぇ」
「だから、、、!」
なんだ、俺なんかよりよっぽど嫌な絡み方をするじゃないか。
しかし、俺の胸は焦りに似たもので動いていた。
何故か、恋と言われると胸が鳴るのだ。
だから何としても聡明を黙らせないと。
そんなことを思いながらも俺らは高嶋の家に向かった。
「いらっしゃい。上がって。」
「おう。ありがとな。」
俺らは順番に靴を脱ぐ。
「ううん。五時までだけど。それでいいでしょ?」
「おう。関係ねぇよ。」
「うん。」
「いや、関係あるから。」
俺のツッコミで二人は一笑した。
久々に高嶋と聡明のノリを見た気がした。
あまりにも懐かしくて、少し思い出に浸る。
聡明は本当に女子だとか気にしていない様子だし、何しろ高嶋も、聡明をあしらい慣れている。




