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再愛
母さんが言う。
「すまない。」
「別に責めてないよ。でも、少しは家族へのサービスくらいあってもいいんじゃないかな。って」
「あぁ。そうだな。心がけるよ。」
「何!?怖いんだけど!」
「な、何がだ?」
「なんか今日やけに素直じゃん!?なんかあった!?」
俺は、こんな当たり前であるべき事を言うだけでそんな目をされるのか。と普段の自分を責めてやりたい気持ちになる。
「何も無いよ。ただ、思い直したんだ。少しね。」
「へぇ。じゃあ家事もついでにやってもらおうかな。」
「、、、」
「何そのわかりやすい拒絶!?」
「いや、勝手が分からないもので。」
「普段からやってないからでしょ??」
母さんは大声で笑った。
俺は幸せを大声で叫びたかった。
母さんはテレビを消して、寝ると言うので、ほんの勇気を振り絞った。
「母さん。今日一緒に寝ないか?」
「え、何ほんと。」
「家族サービスって言ったのは母さんだろ?」
「ふーん、そういうことならいいよ。」
「なんだそういう事って。」
「例えばほら、浮気してました、だとか可愛い女の子達に満たして貰いましたとか、そういうので私との味比べって言うんだったら別でしょ?」
「俺を疑うのか?」
「そういうわけじゃないけど、今日のあなたおかしいから!」
「俺だって考えるんだ!」
「そうなのね」
母さんは笑った。




