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わたしわあなたにあいたい。  作者: ぷりん
孤独の靄
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俺は言われるままに外に出る支度をした。


あれ、寝なきゃいけないんじゃなかったっけ。



まぁいいか。

2人でお店にご飯を食べに行くのなんて初めてかもしれない。

それくらい父さんとは関わっていない。


俺がそう思いながら自室で窓を眺めながらダウンジャケットを着ると、下ではもう家の鍵を持つ音が聴こえた。


急いで一階に降りて、父さんと外に出る。


そのまま何も言わずに駅に向かい、先導されるままに電車に乗る。


普段なら自分で払うものを、「いいよ。」と駅でのお金を払ってもらい、少し悪いと思った。


そのまま何も言わずに電車に乗り、降りては歩く。折角二人で出かけると言うのに何も言わないなんて、母さんにも、そうだったのかな。と思う。


日本庭園が左を過ぎると、父さんが初めて口を開く。

「ここ、いいよな。」

「うん。」


このままでは会話が終わってしまうと思い、咄嗟に

「来たことあるの?」

と聞いた。


「時々来てるよ。」

俺は内心驚きだった。


駅前の国立庭園ということもあって、この場所にくるには一日二十組限定の予約をするか、年パスか、月パスを買うしかない。


ちょこちょこ来ているということは年パスだろうか。


国立庭園がいつも混んでいないのは、きっと運営側が、庭園の趣きを無くさないように、静かで慎ましい庭園を楽しめるように。


という目的なのだろう。


しかし年パスや月パスは入場制限もないし、入りたい放題なので楽である。


ただ、申請をして許可を貰い、その後家にパスカードが送られる仕組みなのだが、俺の場合は来るのに半年かかった。

人気なのか、取りたい人がその場で取ると、入場制限の意味が無いからか、‘’しばらくお待ち頂く可能性がございます。”の注意文すらあった。


なお、パスを持っている人でも予約というのが取れる仕組みになっている。

公式サイトからアカウントにログインして、申請をすると、その時間はパスカードを持っている人も入れない。


予約は三十分だが、貸切になるなんて嬉しい制度である。


俺は公式サイトの予約表を見て毎回来ているからそういう人らに当たったことは無い。


こんな場所に父さんが来ていたとは。

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