表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わたしわあなたにあいたい。  作者: ぷりん
いつかの記憶
43/108

英語のタキザワ

桐谷はドアを思いっきり開けると、自分の教室じゃないのにドカドカと上がり込んでくると雛子を探して、雛子とくっついている私を見つける。



「おぉっ!?」

桐谷は笑った。

そして叫んだ「高嶋ぁああああああ!!!」


あの馬鹿が近寄ってくる。

私が登校したのがすごく喜ばしいようで、私も嬉しいが、

桐谷のばかさには笑えるものがある。


桐谷は近寄ってきてからは気を遣っていたと思う。

特に意味もない会話を延々と続けた、まさにマシンガンのような会話のせいで私は瀬戸の事を考えられなかった。



最後に桐谷の顔を見たのは…

なんて考えたらきっと瀬戸のことを思い出すことを分かっていたんだろうな。


騒がしい桐谷はホームルーム開始のチャイムがなると、じゃまた後でな!といって自分の教室に帰って行った。


席が近い雛子には「聡明くん、喜んでたね。」とだけ言われた。


それは何よりだよ。


私も、瀬戸が来れば喜ぶのに。


ホームルームが終わって一時限目が始まる。

あ、英語のタキザワだ。

英語の先生は癖が強すぎて、滝沢という苗字までもが面白く思える。


あぁ、英語のタキザワ久しぶり、、、楽しみだな。


先生はドアを開けて入ってくる。

ほら癖が強い。


「あ〜い〜た〜このドアはしま〜ら〜なぃ♪」


と、最近となっては古く、

若者のの中じゃ知っているのは私たちが最後の世代だろうとも言える昔の歌を歌いながら教卓へ向かった。


そんな癖の強い滝沢先生の授業も終わってトイレから帰ってきた雛子と合流すると、ちょうどよく桐谷が来た。


「どうしたの?桐谷。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ