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わたしわあなたにあいたい。  作者: ぷりん
いつかの記憶
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冬季

「冬季休業によりご迷惑をおかけしますがご了承ください。11/2〜2/1」


なんということだ。その三ヶ月のあいだこの国立庭園は入れないのだ。


完全に盲点だった。

きっと雪でスリップしたら池に転落してしまう恐れや、枯山水が雪で台無しになってしまう可能性があるから、という事だろう、俺の好きだった鹿威しもだ。


そうか、確かにそうだ。

俺は寒かったので暖を取れる屋内を探してなんとなく駅まで歩いた。


駅に着くと自販機から暖かいおしるこを買って、柱に寄りかかって飲んだ。


携帯を見ると通知が一件、聡明からのメッセージを見ていなかったことを思い出した。


聡明:入院中にあれかもしれないけど、前言ってたチケットのやつ、行けなさそう?


チケットがなんの事か分からなかったが、数秒思考を落とすとようやく気づく。

制服の内ポケットに入れたあれだ。


あのことを思い出すと今でもワクワクする。

通知のバナーをタップして、トークチャンネルに入る。


無事に退院できたよ!心配ありがとう。


と送った。


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