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chapter3-4

ちょっと息抜きをするかもしれないです

 段々音と匂いが近づいてきた。ミシェルは腕時計を覗き、事前に知らされていた作戦の時間まで残り少ないことを確認すると、改めて自分の武器を握り直した。


「はい、はい。わかった」


 イクサは車に搭載されている無線機から連絡を受け取ると、それを生徒たちに聞こえるように伝え始めた。曰く、この先で戦っているバスターズが二体ほどヴァイラミーを取り逃し、こちらにやって来るとのことだった。

 元々の作戦の一つとして、時間までヴァイラミーが待機地点に来なかった場合、数名ずつ生徒が前進し前衛で戦っているバスターズのバックアップを行う想定となっていた。今回はそれが破られたため、作戦その二が実行される。


「そうなると、もっと単純な話になったな」


 作戦その二とは、こちらへやってくるヴァイラミーを生徒たち全員で倒す。そういうことだった。


「イクサの言葉、信用できると思うか?」

「あぁ。私たちで実現させよう」


 生徒たちが全員無事で帰る、この場の全員が望んでいるであろうその理想を作り上げるため、ミシェルとディーナは銃を構えて戦闘の音がする方へと視線を向けた。

 ガサガサと木の葉を潜る音が聞こえた。ゆっくりと、こちらのタイミングを伺うように近づいてくる。

 ……そして現れた。

 ……ヴァイラミーだ。

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