chapter:2-5
サブタイトル、変えることにしました。
また変えるかもしれませんが……。
「あらミシェル。これから自主練ですの?」
トレーニングルームにやってきたミシェルは射撃場へとやってくると、そこには彼女の友人の姿があった。
「あぁ。マオは上がりかな?」
「そのつもりでしたが、貴女に付き合うのも悪くはないかもしれませんわね」
そう言ってマオは視線を後ろの方にある部屋へと向けた。このトレーニングルームには筋肉を鍛えるための機械などが多く設置されているが、対ヴァイラミーを想定した訓練ができる部屋もある。といっても、ランダムに動く的へ銃を当てるという低予算なものではあるが。
「的当て対決でもします?」
「先に的に銃を当てる対決か。しかしそれなら既に消耗している君が不利だろう」
「今日は軽く流していただけですのでご心配なく。むしろウォーミングアップをしている分、余裕であなたに勝利してしまうかもしれませんわね」
その余裕たっぷりに笑うマオを見たミシェルは意地悪く笑い、一つの提案を申し出た。
「ほう。ならば何か賭けようか?」
「いいですわよ。確かシムカ先生が空き教室の掃除役を募ってましたわ」
そういえば授業の合間にそんなことを言っていたような気がする。空き教室とやらがどれほどの大きさであるかはわからないが、この学校にある部屋は大体一律なのだからちょうど良い罰ゲームになるだろう。
それでいい、と了承したミシェルは武器庫から訓練用の銃を用意をし、対ヴァイラミー用の訓練室へと向かう。ウォーミングアップなどしていなくとも、その体は気分の高揚のおかげで既に体温が上がっていたのだった。




