表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/43

chapter:2-3

投稿から一ヶ月経ちました。

ですが内容の濃さや投稿頻度に関しては期待しないでください。

「外泊予定、ね」


 茶色い長髪を後ろに束ねた男は、ミシェルが彼に渡した一枚の紙を見てそう呟いた。

 彼の名はイクサ・サウン。このヴァイラミーバスターズを育成する学校に所属する教師であり、ミシェルが所属する四年目の生徒たちの担任であった。


「はい。一ヶ月後の話ではありますが」

「おーけーおーけー、去年の君たちの担任から聞いてるよ。ミシェル・テマモはこの時期に必ず外泊届けを出すってね」


 彼が言うように、太陽が昇り始めるこの季節、ミシェルは毎年学校を休んで外出届を出していた。ヴァイラミーと戦うことになる実戦も想定しているこの学校では、学校の外へ出る外出についても届出が必要となっているのだ。


「しかし、残念だなぁ。ミシェルちゃんが来月休むだなんてさ」


 と、イクサが軽い口調でそう呟いた。彼が放った言葉の意図が掴めず、ミシェルはその詳細についてを問い詰めることとする。


「来月、何があるんですか?」

「いやさぁ。来月はバスターズの方々が直接うちの学校に指導に来るっていう話があってさ。成績も優秀ってことだし、ミシェルちゃんを直接見てもらおうと思ったわけよ」

「え、じゃあ討伐隊の方々が直々に?」

「そういうこと。ま、時々あるイベントだよね」


 イクサが言うようにバスターズ、つまり学校を卒業し、本格的にヴァイラミーと戦うために生活を送っている人が学校へと指導に来るのは年に三、四回ほどある出来事だ。

 学校にやってきた卒業生たちは、学生に向けての講義を行い、推薦のある生徒と手合わせを行ったりするのだ。そしてミシェルはその推薦に選ばれようとした、そういうことであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ