第3話 名前
エビドリア
王様から魔王討伐を受けて1週間
ついに俺は街を出て冒険に行こうとしている
「冒険者さま、冒険に向かうに先に行くところがあります!!」
「どこ?」
「ギルドです!!」
「まだギルドにギルドカード登録してないのか?」
「いえ、一応学生時代に登録はしてるのですが
しばらくの間更新して無かったので、この期に更新しに行こうかと。」
「なるほど、じゃあ先にギルドに行こうか、」
〜ギルド本部〜
この王国にはこの大陸のギルド本部があるが、
本部なだけあってかなりデカい。
俺がギルドの大きさにウロウロしていた
「冒険者さま!こっちですよ!
あまりウロチョロしないで下さいね〜」
「おぉ、すまんな」
やはりフォレアはしっかり者だ、
フォレアと会ってまだ2日程度しかたってないが
ノープランの俺をかなり手助けしてくれた。
「こんにちは冒険者さま、魔法使いさま
今日はどのようなご要件で?」
受付係のお姉さんがそう聞いてきた。
「今日はギルドカードの更新に来ました。」
「分かりました。では着いてきてください。」
俺とフォレアは奥の部屋に連れて行かれた。
連れていかれた先は大きな球体のある部屋だった
「では、ギルドカードの更新ということで
この機械に手をかざしてください。」
フォレアが手をかざしてた瞬間
球体の中で、ガタンガタンと機械的な音が
聞こえてきた。
そしてフォレアが手をかざして数秒がたったとき、音がしなくなりカードが出てきた。
「更新完了しました。どうぞ。」
と、フォレアにカードが帰ってきた。
プロフィール
【名前】センテム=フォレア=セリウスヴァン
【称号】無し
【職業】魔導師
【レベル】22Lv
【ステータス】
・HP クラス <-D> ・MP クラス <+SS>
・ATK クラス <D> ・DEF クラス <+D>
・VIT クラス <+ B> ・RES クラス <B>
・INT クラス <+S> ・AGI クラス <D>
・MAT クラス<+E> ・LUK クラス <++SS>
・総合値 C
【保有スキル】
・精霊の加護 能力:DEF、RESの増加
・幸運の加護 能力:LUKのクラス超増加
・魔法効果増大 能力:使用した魔法の能力増加
【固有スキル】
・セリウスヴァンの加護 能力:MPが増加、
サポート魔法の能力増加、精神攻撃耐性、
状態異常耐性、常時HP、MP回復
創造主よ、あまねく大地に、祝福を
・「アラファモス・エル・セル・モノウス」
能力:ATK、MATが低下するかわり
MP、LUKが増加する
と、ギルドカードにはたくさんの情報が
書かれてあった。ものすごく詳しく書かれてあるので、俺は「すげ〜」と思わず声に出してしまった。
「MPとLUKの値が平均を大きく上回っていますね。特にLUKの値が以上に高いですね!このギルドに登録されている中では最高クラスです。」
「ほぇ〜、すごいな。流石名家の長女」
「ま、まぁこのくらいなら当然よ!!」
自慢げに話すフォレアの横に申し訳なさそうに
受付お姉さんが、
「その代わり、それ以外ほとんどの値が
平均値を大きく下回っているんですよ………」
ガッカリしたフォレアまぁは気にせず
俺もギルドカードを更新しよう
「んまぁ、じゃあ俺も更新しますわ。」
「はい、ではギルドカードの方を、」
俺は受付お姉さんにギルドカードを渡したのだが
どうやら受付お姉さんのが険しい顔をしている。
「ど、どうかしました?」
「…冒険者さま、このカードいつ作りました?」
「…?これは義父から譲り受けたものですが」
俺は義理の祖父に捨て子だったと聞かされていて
義父は既に死んだと聞いている。
このギルドカードは義父が俺を拾った後、
自分が死ぬ前に義祖父にこのカードを渡したと聞いている
「確かに、親などからギルドカードを譲るのは
問題ありませんが、その後の手続きは?」
「手続きとかいるんですか?」
「してないんですか…てことは、ここに書いてあるのはあなたのお義父さんのステータスということですか、まぁ今はそこは問題ではないんですよ、」
「では何が問題なんですか?」
「いや、あなたの義父の名前、
もちろん知ってますよね?」
お姉さんは何が言いたいんだ?
「えっと…つまり?」
「いや、知らないなら大丈夫です、」
一体なんなんだ?全く意味なわからん…
「とりあえず新しくギルドカードを作るので、
お名前を教えてください」
「ありません」
「は?」「は?」
フォレアとお姉さんの声が完全にハモった
「ちょっと!!名前が無いなんて聞いたことないわよ!!どうゆうこと!?」
フォレアが声を荒らげて言うので
少し驚いてしまった、
「いやだって、親がつけてくれなかったもん」
「でも今まで、ギルドでどうやって
クエストを受注していたんですか?」
「今まで生まれた街から出たこと無かったから
街のギルドでは……顔パス……」
「……」
「……」
「……」
沈黙がしばらくの間3人の間に流れる
これは俺がまずかったのだろうか、、、
沈黙のあとフォレアがおもむろに口を開くと
「別にここで決めても問題はないのよね?」
フォレアがお姉さんにそう聞いた
「はい、ギルドカードに刻まれた名前が
その後の冒険者さまの名前になりますが」
「じゃあ私が今からつけてあげるわ!」
「ふぇ?」
思わず声が漏れた
「そんな…今からつけるって、本気か?」
「嫌なの?」
「いいえ…」
ここで口答えした時の後からの
フォレアを想像したら怖くなってしまった
「なんか面白いことになりましたね!」
なぜにお姉さんもテンションがノリノリなのだ…
その後、数十分フォレアとお姉さんが
あれこれ話しててようやく決まったようだ…
わざわざ垂れ幕まで作ったようだ
「垂れ幕って…わざわざそんなの作るほどか?」
「あなたね…今から自分の名前が決まるのよ?」
「名前とか…そんなに……」
今まで自分にはなかったものだったから
それをつけて貰えると思っても実感がわかん
「とりあえず発表しますよ。」
「名前は……」
ライスト=デュ=セリウス=ソロモン
いやに、長い名前だな…それと……
「セリウスって…」
フォレアの名家の名前からとっているのでは
「い、いいのよ!同じじゃないなら
セーフよ!セーフ!!」
「そんなもんか」
とにかく俺の名前が決まった
今更名前が決まってもどうとは思わんが、
別に嬉しくないわけじゃない
とにかくまた新たなものを得た、
この名前がいつか、世界中の人間が知ることになるとは、…………
なんて、英雄になるとかそんなん分からんから
とりあえず嬉しい気持ちは伝えとこう
「ありがとう」
読者の皆様
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