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勇者、鬼になります。  作者: からあげのおにぎり
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4.ま、そうなるよなぁ

俺がみんなにそう促すと真っ先に3人が手を挙げた。翼に翔、熾盛院さんだった。まぁこの3人が手を挙げるのは正直案の定って感じだが…………するともう1人手を挙げた。


「じゃあ、私も戦うわよ。」


 福岡だった。少し驚いて福岡にみんなの方を向くと、福岡が明らかに意味ありげな視線を翔に送っていた。

 それを見た大体の奴が納得した様な顔をする。……クソうイケメンめ………。



「私も戦っていいかな!」



 少し大きな声で立ち上がったのはクラスでもあまり目立たないタイプの竹沢さんだった。



「あの……その……なんていうかこんな状況で何言ってるんだ思うかもしれないんですけど……私、その異世界とか魔法とかそういった物に興味があったんです。だからその……この世界を見てみたいというか…………ご、ごめんなさいいきなりでしゃばったりひて」



 そう言って竹沢さんは真っ赤になって椅子に座って俯いてしまった。まぁ勇気を出して話してくれたんだし噛んだ事は気にしない事にして、



「そういうのでも良いと思うぞ。まぁ、多分すぐこの世界を見て回れる訳でも無いと思うけど。違う世界に来たから今までの自分と違う事をするって言うのも良いんじゃないか?」



「じゃあワタシもそうしよーっと」



 そう言って手を挙げたのは女バレの嶋田だった。コイツ運動神経も良いし性格や顔もいい……だがかなりおバカだ。       まぁ、泣きながらバナナうめぇばっか言ってるアホなガール程壊滅的ではないが、考えるより先に体が動く様なタイプだ。その分野生のカン的な物も強いが。


 それを聞いて大体の男子が手を挙げた。このクラスには3人人気な女子がいる。

 1人は熾盛院さん。清楚で小動物感もあって、しかも男なら強制的に目が吸い付けられてしまう2つのたわわ、コレで惹かれない男がいたら不能かホモだ。


 もう1人は嶋田だ。175cmと俺とほぼ同じ身長でありながら熾盛院さんに勝るとも劣らない2つのたわわにそのサバサバした性格から繰り出されるボディタッチは多くの男を勘違いさせている。


 そして最後は……………竹沢さんである。ここで以外に思うかもしれん奴がいるかもしれんがこれがあながち間違いじゃない。

 女子がプールで水泳をしている時たまたま校舎からプールが見えた事があった。

 その際クラスの男子が釘付けになったのは竹沢さんだった。メガネを外して水着になった彼女は熾盛院さんや翼に劣らない美少女だった。

 更に衝撃だったのはあまりにも大きい2つのたわわであった。その大きさはもう筆舌に尽くし難い。もう、爆だった。

 元々、竹沢さんが隠れた巨な乳なんじゃないかという説があった。だから竹沢さんが巨な乳な事は驚きなんじゃない、じゃあ何に驚いているかというと……熾盛院さんより大きいのだ。

 制服のどこにそんな物があったんだというぐらい大きな2つのたわわは普段とのギャップも相まって"俺だけが知ってる隠れ美少女"という立場でかなりの人気を誇っている。


 この3人が手を挙げた事によりほとんどの男子が………いや野郎共が手を挙げた。………男って馬鹿だなぁ。

 

 ちなみに翼はかなりの美少女であるのだが他人に厳しく自分に厳しくを地で通しているため男子からの人気はさほどない。福岡もそこそこ美少女ではあるのだがこの美少女メンツと翔に対するあからさまな態度によってこちらもまた男子からの人気は低い。


 福岡の取り巻き女子も手を挙げ、女子達も手を挙げはじめる。中にはこの世界にも美味しいデザートあるかな!、楽しみだねと前の世界でも同じ事をしてそうな内容の会話をしている女子達もいた。……………このクラスの女子逞しすぎるだろ。


 残りも続々と手を挙げ、最後に真田が残った。


「だあぁぁ、ちくしょう分かったよ。俺も戦う、これでいいだろ!」


 俺は予想通り全員が手を挙げた事に満足しつつ(福岡が自分から手を挙げる事は予想外だったが)王女に問う。


「王女様、これでいいか?」


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