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第2話

侯爵邸に帰るなり、モニカは大声で執事を呼んだ。


「セバス!すぐにクレスリー男爵家に行ってアクセルを呼んで来なさい!我が侯爵家をどこまで馬鹿にすれば気がすむのかしら!」


「落ち着いて下さい、御嬢様。アクセル様なら御嬢様がパーティーに出発されてすぐ此方に来られました。」


イライラしながら叫ぶモニカに、執事は冷静に返答した。


「それは本当?一体彼は何をしにきたの!」


「はい、アクセル様は我々一同にお別れと、御嬢様に手紙を託していかれました」


「・・・お別れ?そうよね、今日のパーティーを無断欠席したからもう貴族でもなくなるんだし、当然よね。勿論婚約だって御破算。いい気味だわ。どうせ手紙の内容だって言い訳か何かでしょ?読む価値もないわ。捨てといて」


冷たくいい放つ令嬢に、執事は再び冷静に答えた。


「いいえ、そうではございません。アクセル様は既に男爵家を勘当されております。昨日、御主人様を殴ったためです」


「・・・は?おと、あの男を?」


「はい、私が見ておりましたので間違いありません」


思わずお父様と言いかけたモニカにどこまでも冷静に執事は答えた。


「何故?何故あいつはあの男を殴ったの?見ていたのなら答えなさい、セバス!」


「申し訳ありません、御嬢様。私にはその質問に答える資格はございません。その答えは恐らくアクセル様の手紙に書かれているでしょう」


そう言ってセバスはいきなりモニカに頭を下げた。


「我々使用人一同、後悔しております。使用人はあくまで使用人。御主人様達の私生活に口を出すことは厳禁だと言い聞かせておりました。それが今回の騒動に繋がってしまったのです」


「騒動?セバス、一体何を言っているの?」


頭を下げ続けるセバスに困惑しながらモニカは問いかけた。


「お願いします、御嬢様。アクセル様の手紙をお読み下さい。その手紙にはきっとアクセル様の想いが詰まっています」


「・・・ああもう、分かったわよ!読めばいいんでしょ!手紙を貸しなさい!」


そう言ってモニカはセバスの手から手紙を取り上げ、自室へと入っていった。





もし時間があれば今日中に第3話を書きたいと思います。

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