とある恋人たちの出会い
これは、私が何故、恋人ができたのか。そして、何故今の恋人と出会えたのか、それを記録するための物語である。
※この作品は、作者の友人が語った実話を基にしたフィクションにするつもりです。話の約8割が実話(の予定)です。
坂東 深琴が、なんだかんだ言って三人の男性に振り回され、落ち込んだり、怒られたり、泣かされたり...そんな苦難を経て、愛する人に巡り合う、そんな、世界の片隅での小さな恋の話。
....と、大層なことを書きましたが、要は「友人C、友人Aから聞いたあり得ないような事実な話を書くよ~」というだけです。友人Aの主観でお送りしますので、彼女の感情が多すぎるくらいに入ります。ご了承ください。
♯001 とある恋人たちの出会い
坂東 深琴、21になって約4カ月。彼氏とは後14日で9カ月になる。彼氏とは言っても、相手とは14歳離れ、35歳、土木関係の仕事をしている。距離も本州の端と首都付近と離れすぎており、電車と新幹線を用いても5時間、飛行機で2時間、夜行バスで12時間...約半日かかる。そんな離れに離れまくってる二人の関係を少しだけ、お話ししよう。
彼氏との話をする前に、何故私に恋人ができるようになったのか、そこから話し始めないといけなくなるため、かなり長くなる。
私は元々、スマホのソシャゲ...RPGのギルドゲーを二年前に始めた。それは、ゲーム内だけにはとどまらず、SNSや他のゲーム専用チャットアプリにも交流の幅を広げており、私は、そこで、知り合った男性に、音楽投稿アプリ...つまり、自分の声を録音して、発信することが可能なアプリを紹介されたのだ。初めは声を撮ることに対して恐怖や怯えのようなものがあった。元々声に自信のなかった私が、自分のことをよく知らない人にそのコンプレックスの塊である声を聴かれる、そのことに対して畏怖の感情が芽生えたのだ。だが、折角のいい機会であり、自分の声を評価してもらうという意味合いも込めて、そのアプリをインストールし、自分の声をそれにのせ、投稿したのだ。
自分としては、自信がなさすぎたのが、全ての落ち度だと思っている。だが、声について、過剰に評価してくる男性がいたのだ。それが、私の、SNSで出会った初めての彼氏だった。歳は私の2個上。古の都の出身で、このゲームにおいては、そこそこ名の知れた団の人間だった。元来他人との過剰な接触を好ましく思わなかった私からしたら、その男性からの過度なアプローチに流されるまま流され、自腹を切って、男性に会いに行ったりもしたくらいだ。
だが、初めてのデートを終えた1週間後「俺はお前のことがまだ好きだ。でも、重すぎて俺には耐えきれない。頼む、別れてくれ。」と言われたのだ。電話で。新学期早々に。
頭が真っ白になった。
ナニヲイッテイルンダコイツハ
私の脳内ではずっとその言葉だけが交差する。思い当たる節がないわけではない。
例えば「彼氏募集中」と声高々に発信している女に異常なまでに絡みに行っていたり、「私暇だから通話しよ~かまってかまって~」と言っているメンヘラさんに「俺も暇だから通話しよ~」と、私の見ている目の前で言っていたり...それを我慢ならずに「少し控えてほしい」と言っただけだ。
私が間違っていたのか...私が悪かったのか?と3日間くらい悩んだ。
「重い女は捨てられる」
と振られる前日に知り合いから言われたことを思い出し、だが、それにしては急すぎると嘆いた。それでも時間の流れは残酷で、私は一睡もできぬまま新学期を過ごしていた。
それからは、何故か私にツイートをオンツイしているかの如く、鬼がらみしてくる男が現れたのだ。名前を言うのも吐き気がするので、ここでは敢えて「破壊神」と呼ばせてもらおう。私のコミュニティーにおいての破壊神だからだ。それはさて置き、その破壊神、遠距離の彼女がいながら、私のツイート全てに鬼がらみしてくるのだ。気味が悪いようだが、私もその時、かなり傷を負った状態であったため、その異変に気付かないまま、ある日、「顔を見せてほしい」と言ってきたのだ。「オフ会で会いたいし、会う前に顔を見て確認しておきたくて」と。
ここで、私の自信の無さがまた発動したのだ。容姿もそこまでとてつもなく良いわけではない。それを見て楽しいか?...私は疑問でしかなかった。しかし、会うためには見た目を知っておかないとと思い、顔を晒すことにしたのだ。すると、「可愛い。俺の彼女になってほしい」という返答が返って来たのだ。
正気かとその時疑った。なにせ、「今日も通話した~凄く幸せだった」というようなツイートが常日頃流れるような男だ。彼女さんと上手くいっているものと思ったから、尚更、頭の上に?マークが飛び交った。
その後、とんでもない一言が飛び出してくるとは知らずに...。
さて、友人A(ここでは深琴さんですが)が2番目の彼氏に言われた衝撃的な発言とはなんだったのでしょうか?
読んで下さり、ありがとうございました。次回もお楽しみに。