第28話ひろしイジメ♪
「おっはー、招きっちー♪」
招きっちー!?
何の渾名ですか!?
ってか、姉ちゃん・・・よくそんな口聞けるなぁ・・・
「おー、おはよぉ!!」
普通に返すんだ!?
ぼくは、ダメでも姉ちゃんは良いんだ!?
「お早う。」
兄ちゃん・・・随分淡白なあいさつで・・・
ってか、こっちもタメ語!?
「おう♪」
そして許すの!?
ってか、兄ちゃんと姉ちゃんが朝練ないなんて珍しい。
自己朝練は、いつもどうりやったみたいだけど・・・
「おっはよー♪招き猫さん」
さくらは一応さん付けしてるな・・・・
「おはよう♪さくらちゃん」
さくらも許すわけね・・・
分かってましたけどね!?
分かってましたけども!!
「おはよう・・・眠いよぉ・・・」
ミリアもタメですか。
許すんでしょうけどね?
分かってますけどね?
「おはようさん♪」
ほらね?
いいもんいいもん!!
いじけてなんかないやい!!
「はよー」
「こわすー」
おはようを壊すの!?
どうやって!?
朝からとんでもないこと言うな・・・・
「可愛いなぁ♪」
それで済ますの!?
まぁ、招き猫さんのひぃひぃ孫だから、あれぐらい言って当たり前なの!?
でも、人間としてどうなんだ!?
ハルキはまだ起きてない、いつものことだけど・・・
ハルキにもどうせタメ語許すんだろうな・・・
どーせ、ぼくだけですよーだ!!
拗ねてなんかない!!
いじけてない!!
いいんだ、いいんだ!!
ぼくには、理論がある!!(無駄な♪)
ヒドイ!!
無駄だなんてぇ!!
そもそも、無駄なんて言葉はぼくにはいらなくてですね(語らんでええ!!)
ちょっとぐらい・・・(ちょっとも、ゴミほどもいらんねん。)
・・・・たらら〜ん♪(はぁ?)
いいもん・・・・
ぼくは強い子だからいいもん!!
「おはようございます♪おじい様。」
「おはよう。亜沙羽ちゃん♪」
めっちゃ笑顔やん。
さわやかやん。
「じいちゃーん!!会いたかったよー!!」
「駿二ー!!って昨日会ったやんけぇ♪」
「そうだったぁ♪」
「エヘ♪」
「エヘ♪」
うっわー・・・・何この変な光景・・・・おかしいでしょ?
ってか、意外と仲良いんだなぁ。
招き猫さんとお父さんって・・・
「思ってんけど、ほんまひろしって似てないわぁ♪」
「ヒドイ。」
まぁ、ほんとですけれどもね!?
自覚してますけどね!?
「わいも男前やったのに♪まぁ、今もかなりイケイケやけどな」(きらーん)
うわぁ・・・きらーんって言う効果音鳴ってるー・・・
ってか、招き猫の姿で言われても・・・
「猫パーンチ!!」
「ぐぉばぁ!!」
猫パンチ炸裂ー!!ってなんで殴るんですか!?
ぼくなんか悪いことしました!?
「なんとなくおてがるに殴った。」
なんじゃそれぇ!!
「ひろしを殴るのは、簡単でええなぁ♪壊れた方がええような顔やからなぁ♪」
「・・・・・」
ひどすぎる。
傷つくのに・・・・心が、ハートがくしゅくしゅしちゃうのにーーー!!!
何んてことなんだ!?
「ウケるわぁ♪その顔。」
真顔で言わないでぇ!!
しかも顔!?
「いやぁ、朝のひろしイジメは清清しいでぇ♪」
ぜんっぜん清清しくなーい!!
★おまけ★
「こ、これが招き猫さん!?」
「そうよぉ♪写真で見てもカッコイイでしょ♪」
「嘘・・・超イケメンじゃん!!イケテルメンズじゃん!!」
「駿二さんのおじい様ですもの♪」
「はいはい」
招き猫さんが家族公認になりました♪
やったぜ!!(なにがやねん)
人間の頃の招き猫さんはイケテルメンズだったんですよねぇ♪
ひろしとは大違い♪