第25話ハルキの苦悩あるの?《後編》
キーンコーンカーンコーン♪
「よし♪4時間目終了♪行こっか、ハルキ君♪」
「はい!!」
旭先輩は本当に給食まで、一緒に居てくれた。良い人だなぁ
俺と旭先輩は、来た時と同じように隣の木に乗り移った。(隣って言っても3メートルはあるけどね)
「ふー♪なんとか着地成功!!」
旭先輩と俺は無事着地!!
なんか、旭先輩のテンションが上がってる?
「じゃ♪家庭科室行こっか♪」
「はい!」
俺と旭先輩は、B棟1階にある家庭科室に向かった。
B棟には4年と5年の教室がある。
教室は、くじ引きで決めてるってなんか聞いたことがある。何してんだ?校長!!
そんなこんなで家庭科室前に着いた。
「飛鳥もう居んのかなー!?」
「多分、居ると思いますけど・・・」
いつもなら、もう居る時間だと思う。
ガラッ
俺は家庭科室の扉を開いた。
「よー、ハルキ!」
「どーも、飛鳥先輩!!」
飛鳥先輩はばっちり中に居た。
「あれ?なんで旭が居んの?」
旭先輩の存在に気づいた、飛鳥先輩が半ばどぉでもよさそうに言った。
「ハルキ君とサボってたから♪」
それに笑顔で答える旭先輩。
「旭サボってたのか?」
「飛鳥、落書きに熱中しすぎて俺の存在忘れるの止めてくれるか!?」
「忘れてたんじゃない!!俺は、俺の芸術を創るのに100%集中してただけだ!!」
「はいはい♪」
2人の会話・・・おもしれぇ♪
「ってか、俺1回教室戻るわぁ♪この状態じゃ給食食べれないし♪」
「ん、分かった」
そう言いながら野菜ジュースに使う、野菜を用意し始めた飛鳥先輩。
「じゃーねぇ♪ハルキ君」
「はい!ありがとうございました♪」
「いえいえ★☆」
そう言って、旭先輩は教室に戻って行った。
「飛鳥先輩、いちごミルク3つ買ってたんですけど、なくなったんで作って貰えますか?」
いつもいちごミルクがなくなったら飛鳥先輩に作って貰っている。
飛鳥先輩のいちごミルクは激うま!!
「オッケー、でも野菜ジュース作ってからなぁ」
「はい!」
ウィィィィン
野菜ジュース作りに集中してる飛鳥先輩は誰にも止められない♪
俺もいつものように、黙って見ている。
家庭科室に響いてるのは、ミキサーの機械音だけだ。
俺にとっては、この音は落ち着く音だ♪
ひろ兄もよくミキサー使うしなぁ♪
「ふー・・・出来た!!完璧だ」
野菜ジュースが完成した模様。
いちごミルク作ってくれ!!
「よし!次は、ハルキのいちごミルクだな?」
「はい♪大至急で♪」
「おう」
ウィィィィィン
また機会音が家庭科室に響きだす。
「出来たぞ!」
速!!速すぎだろ!?
「飛鳥先輩?」
「ん?」
「野菜ジュースじゃないから適当にしてません?」
「・・・・・気にすんな」
おい
「気にしますって!!」
「大丈夫だ。うまいから・・・たぶん・・・」
自信なさ気じゃん!!
「なんすか?それ!?」
「まぁ、野菜ジュースで力使い果たしたから」
「へいへい」
しょーがねぇなぁ!!
「まッいーっすよ♪」
「だろ?」
だろ?じゃねぇし♪
「給食食おう!!」
「そーっすね♪」
いつも飛鳥先輩が給食を用意してくれている!いい人だ♪
俺が行く必要なくて、ラクだし♪
「ハッローン♪飛鳥ー、ハルキ君!!」
いきなり乱暴に扉が開いて、パイナップル先輩がひょっこり顔を出している。
テンションたけぇー♪
「よぉ、パイナップルかよ」
「どぉいう意味かなぁ♪それゎ♪」
若干殺気がするんすけど・・・
「あー・・ちわっす!!パイナップル先輩♪」
「ハルキ君、ャほー♪」
殺気が止んだようで・・・良かったなぁ♪
「1人かよ?」
「違うョ♪健ちゃーと淳とひろしと・・・他♪も」
他♪って、ウケるんですけど♪
ってか、ひろ兄を他にしてくれて良かったのに♪
「「誰が他だよ!!」」
ハモって文句を言ってるのは、及川先輩・・・バナナ先輩でいっか♪と旭先輩。
他の、番先輩とコナン君先輩と悠馬先輩は文句1つ言ってない!!
心の広い人達だなぁ♪
「いぃぢゃん♪」
パイナップル先輩は満足そうな笑顔♪
俺も自然と笑顔になるよ♪
「飛鳥ー、使わせて貰っていいかな?もうすぐ大会の予選なんだ!!」
「あぁ、いいけど。俺の野菜には触るなよ!?」
「うん!分かってる!!じゃ、この野菜もあげるよ!」
「おぉ!!サンキュー、ひろし!これで新作野菜ジュースが作れる♪」
ひろ兄から、珍しい野菜を貰った飛鳥先輩は超ご機嫌♪
そっか、ひろ兄もうすぐ日本大会の予選だっけ?
「ひろ兄、今度のテーマなんだっけ?」
料理の大会は大会ごとに、料理のテーマが決まっている。
今回は何だっけ?
「えっと・・・野菜サラダだよ!!」
「何!?野菜?」
野菜に過剰反応している飛鳥先輩。
「うん。そぉいえば、観戦者の中から何人か試食出来るはずだよ?今回の大会予選」
「マジで!?じゃぁさ、俺を家庭科室のよしみでさ!!」
「うん・・・出来るかどうか微妙だけど・・・頼んでみるね!!」
「おぉぉぉ!!サンキュー!!」
「じゃぁさ、この野菜スパイスどぉ思う?」
「どれどれ・・・うま!!これ美味い!!」
「マジで!?じゃあ、これ使おう♪」
「悪ぃ、美味すぎて全部食っちまった」
「えぇ!?まぁ、もう1個買っといたからいいけど・・・」
「じゃぁ、それも俺に「ダメだよ!?」
2人の世界作ってねぇ?
まぁ、いつものことだからあの2人はほっておこ♪
「ぁの、2人ゎほっとこっヵ♪」
「そーっすね♪」
ほっとけ♪ほっとけ♪
「ってか、ひろし大会予選かよ!?ひろしのくせになぁ♪」
「健兄、それしか取り得がないんだからしょうがないって♪」
「あー、そっか♪」
「料理がなかったら、ひろ兄なんて糞以下だって♪」
「だよなー♪」
そんな会話をしてる、俺と健兄を見て・・・Sだなぁってみんな思ってたみたいだ♪
「そだ、バナップル先輩!」
「なにー?」
「なんだよ?」
バナップル先輩で通じて楽だな♪
1パック2個入りみたいな♪
「この新作お菓子どぉ思います?」
俺は猫のおかし入れから、新作のスナック菓子“さくらチップ”を取り出して、
バナップル先輩に差し出した。
「うーん・・・色ゎキレィなさくら色だね?」
「形も整ってるしな!!」
「これであんま着色料使ってないんすよ!?」
バナップル先輩は食べる前にじっくりお菓子を見ている。
さすがだ!!
「もぐもぐ・・・美味しぃけどぉ・・・後ヵら苦味がぁったりするね?」
「うーん・・・そうだな・・・なんか、まんまさくらちゃんみたいじゃね?」
やっぱりそぉ思うよな?
「そぉ思いますよね!?さくらですよね!?この味」
あのハラ黒さくら、まんまの味だろ!?
あいつ下僕とか居るしな・・・未来の彩香さんとか双葉さんだろ?
「ぅん♪」
「色は綺麗だし、形も整って綺麗だけど・・・いざ食べてみると甘味の後に苦味がどわぁーっと来るっていう・・・さくらちゃんまんまだ!!」
バナナ先輩の意見?すげぇよ・・・無駄にこぉいうことは、得意だよなぁ♪バナナ先輩♪無駄に♪
「バナナ先輩って無駄にこぉいうこと得意っすよね♪」
「無駄とか言うなー!!」
「♪」
楽しいなぁ♪
「ほんと、ムダだョねー♪」
「そうっすよねー♪」
パイナップル先輩とは、バナナ先輩のことだと気があう♪
「あ!番先輩」
「何?ハルキ君」
「チョコレート食べますか?」
「ありがとう!俺甘党なんだ」
「そーっすか♪」
良かった♪
「あ!!俺も食う!」
バナナ先輩も!?
あ・・・甘党だっけ?
「あー♪食ベる♪」
パイナップル先輩も!?
まぁ、見た感じも甘党だけど・・・
「あ!!僕も♪」
淳兄も!?
「俺もー」
健兄も!?
「じゃぁ、俺も」
悠馬先輩も!?
「僕も!!」
コナン君先輩も!?
「俺も!!さっき貰ったけどー♪」
旭先輩も!?
足りるか?
「えっと・・・ジャ●おじさんとバ●コさんとチ●ズとカレ●パンマンとメロ●パンナとド●ンちゃんしかないんすけど?」
「じゃぁ・・・淳はいらないよな♪」
「なんで!?健太ヒドイよ!?」
「何がだ♪」
「うわぁぁぁぁん!!」
バタン!!
淳兄トイレに引きこもったし・・・ウケる♪
「よし♪1人減ったな♪」
健兄悪どい♪
「ぢゃ、旭はダメでしょ?食べたんだヵらさ♪」
「えー!!」
パイナップル先輩のもっともな意見に批判してる旭先輩。
「旭先輩には、ペロキャンあげますから♪」
「マジ!?じゃ良い♪」
単純だな♪
「ぢゃ、チ●ズ貰ぅね♪」
パイナップル先輩はチ●ズを手に取った。ほかの者は出遅れたようだ。
「負けるかー!!カレ●パンマン貰・・・あー!!健太何すんだよ!!」
「え!?何が♪あー美味しい♪」
バナナ先輩は健兄に横取りを喰らった!!
健兄は見せびらかすを使った。
バナナ先輩は悔しそうに見ている。
「じゃぁ・・・ジャ●おじさん貰おうかな。じいちゃんに似てるし」
番先輩は祖父似のジャ●おじさんを手に入れた。
「うーん・・・バ●コさん頂くね!」
コナン君先輩は、遠慮しながらもバッチリゲットを唱えた。
「俺は・・・メロ●パンナ貰うね?」
悠馬先輩は、恐縮しながらもガッツリゲットを唱えた。
「結局、残り物かよ!!」
バナナ先輩は、文句言いながらガツガツ食べるを使った。
「ってか、淳兄呼んで来たら?健兄」
「何で俺?」
おい。健兄が引きこもりさしたんだろ?
「淳兄、健兄のこと大好きだから、健兄が呼んだら来るじゃん?」
「キモいこと言うな!!淳は知らんが俺は普通の少年だ!!」
知らない♪そんなこと♪
「いいから、呼んで来てって♪」
「そぉいうことは、ひろしの役目って決まってるんだ!!」
とか言いながら、ひろ兄の所に行こうとしてるけど・・・止めといた方がいいよ♪
今ひろ兄包丁持ってるから♪
「おい、ひろし!!」
あぁ〜あ♪行っちゃった♪止めたのに♪心の中で♪
「あん?」
「え!?」
あまりのひろ兄の豹変ぶりに驚いてる様子・・・まぁ、すっげぇ厳つい顔してるからな♪
「お前なんや?俺が料理しとんの分かって声かけとるんか?えぇ!?なんとか言うてみぃ!!」
「え・・・・?」
「え・・・・じゃ分からんやろ!?なんや嫌がらせか!?え?で俺がお前の思ってること分かるとでも思っとるんか!?えぇ加減にせぇや!!お前のせいで・・・5分13秒も無にしてもたやんけ!!ふざけんなや!!料理人にとって1分1秒が戦いなんやぞ!?それを5分も!!この罪は一生かけても償いきれんぞ?償いきれんねんぞぉ!!この5分の間に!!野菜が温もってしもたらどないするんや!?微妙な温度の違い!湿度の違い!冷蔵庫に入れとった時間!出してからの時間!これらがマッチした時に最高の料理っちゅうモンは生まれるんや!!それをお前は・・・・」
長くなるので、強制終了で♪
健兄は後何時間かこの話を聞くことになるけどな♪
ひろ兄は料理道具を持つと人が変わるからなぁ♪特に包丁♪
「ひろしって・・・あんなキャラだった?」
旭先輩・・・全然違いますよ♪
「ひろし凄い!!」
淳兄!?出てきた!?
やっぱりひろ兄のダチと居ると楽しいな♪
飽きないしな♪
俺のクラス・・・3年1組は病んでるからな・・・俺5年だったら良かったのに
同い年のダチはいないけど、ひろ兄達とこんな風に過ごすのもなんかいいなぁ〜♪
当分はこのまんま楽しく過ごすのがいいような気がした。
ふー・・・終わった♪
ケド、実際解決してませんね?
まっ!いっか♪
今が楽しいならええじゃないか!!(なんの話だよ)
★注意★
健太は、彩香で包丁には慣れてるため全然平気ですが、ひろしのあまりの変貌ぶりに
呆然としたようです。