第21話シャボン玉事件!?
「じゃーなぁ!!」
「ばいばーい」
学校が終わって、健太達と別れたところです。
はぁ・・・日曜日はさんざんだったなぁ・・・・
ってか、特技が1つあるだけであんなに驚く!?普通・・・
みんなヒドイんだから・・・
「ただいまぁ」
「お帰りー♪」
お母さんめちゃめちゃ機嫌いいじゃん・・・
またなんかあったの?
何があったのか気になったけど、いつもどうり部屋に先に上がる。
ガチャ
リビングに入って・・・何コレ・・・ねぇ・・・何?
「あ!!ひろしお帰り♪」
「ひろ兄遅かったな!!」
「ひろ兄ちゃんお帰り!!」
「ひろお兄ちゃん、お帰りなさい!!」
「りー」
「りー」
笑顔でお出迎えですか?この状況で・・・
何やってんの?
「何コレ?」
「見て分かんない?シャボン玉だけど?」
見れば分かるけどね?
でもね?普通この状況見たら誰でもこう言うと思うよ?うちの家族は例外としてね?
「うん・・・それは分かるけど・・・何で家の中でやってんの?しかもシャボン玉でかくない!?」
そう・・・この人達は家の中でシャボン玉をしていたのです。
しかも・・・超巨大シャボン玉も混じっています・・・マジ何やってはるんですか?
一瞬風船かと思いましたよ?
風船よりもでかいですけどね?
「楽しいかなって♪」
お母さん・・・あなた止める側でしょ?
何先導切ってるんですか?
「いえー」
「こわすー」
家は壊したらダメですから!!
双子コンビちゃん何言ってるんですか?
「あらあら♪壊してもいいけど、ちゃんと金稼いでね♪」
お母さん・・・あなたに常識はないんですか?
「んで、俺に小遣いくれな♪」
2歳の弟と妹にたかる気ですか?ハルキさん?
「私には仕送りしてね♪」
どこにですか!?
家ここですよ!?
さくらは仕事してるっしょ!?
「私には・・・・・えっとえっと・・・」
ミリア・・・悩むとこじゃないからな?
「しゃぼんー」
「こわすー」
ダメだっ・・・いや・・それはいいけど・・・
いつかは壊れる物だしね?
「やねー」
「あたるー」
うん・・・外でやったらあたるだろうね?
「やねー」
「こわすー」
逆!!
逆だから!!
屋根が壊れるんじゃないから!!シャボン玉の方だから!!
「じゃぁ、入ろうか♪」
はい!?
入る?
どこに?
「はーい♪」
なんで素直に応答してんの?
ちょちょちょっと!!
超巨大シャボン玉の中に入って・・・浮いてるって!!
おわぁ!
割れそうになってるって!!
いくらなんでも、6人は入りすぎだって!!
ぎょえ!?
変な反応しちゃったじゃん!!
「きゃー♪楽しい♪」
「最高♪」
「ふーふー♪」
「われるー」
「ぐしゃー」
言ってる場合か!!
状況考えろー!!
あ・・あ・・・天井に当たってるって!!
わーわー!!
火災探知機に当たるって!!ダメだって!!
ぐにゃってなってるって!!
あー!!
内側から突いちゃダメー!!
きゃっきゃ♪言うてる場合かーーー!!!
母上も突くの手伝わない!!
何やってはるんですか!?
(あのさぁ・・・口に出して止めたれよ!)
止めると思う?(思わん)
でしょ!?
だからしょーがない(あっそ)
「割れそー♪」
「誰が1番うまく着地できるか競争しよー♪」
「いいな♪」
「やるー」
「やろー」
「よーし♪壊すわよー♪」
ちょちょい!!
待ちなされ!!
ぼくが非難するまで待ちなされ!!
凛南と凛十もやるの!?
2歳だよ!?まだ
まぁ・・・大丈夫か?
パン!!
結構な音がして、シャボン玉は割れた・・・リビングの中に石鹸っぽい物を撒き散らしながら・・・
みんなが落ちてくる中・・ぼくはこんなことを考えていた・・・
あぁ・・掃除大変そうだな・・・
「よっしゃー!!着地成功♪」
1番に降りてきたのは、やっぱりハルキ
運動神経はいいからなぁ・・・うんうん。
「2番♪まだまだ若いわねぇ♪私も♪」
2番はお母さん・・・若くもないですよ?
36歳ですからねぇ・・・
まぁ、運動神経は衰えてないようで・・・
「イタ!こけたよぉ♪やっぱ運動ダメだなぁ」
3番はさくら。
運動は苦手だからねぇ・・・
「よっこいしょーいちろう!!」
誰だよ!?
4番はミリアです。親父くさいこと言ってるなぁ・・・
キャラが崩れるぞー
でも、着地はちゃんとしている。運動は得意なようだ
あれ?
双子コンビは?
まさか・・・
ガン
ゴン
うん・・・まさかだったね・・・よく考えれば2歳だもん・・・出来るわけ・・ないよね?
大丈夫だよ?ちゃんとお葬式はしてあげるからね?
「いたー」
「しぬー」
・・・・生きてました。
「ドジだなぁ♪ちゃんと着地しろよー」
ハルキ・・・それはムリだと思うよ?
「ほんとねぇ♪私と駿二さんなんか、赤ん坊の頃からこういうことやってるわよ♪」
何やってんですか!?
おじいちゃんとおばあちゃん何考えてんの!?
「こわすー」
「あたまー」
ダメダメ!!何言っちゃってんの!?
ダメだよ!?
てか、どんだけ壊せば気がすむの!?
「あ!!そだ♪」
ハルキがニヤって顔をしました。
嫌な予感がばびゅんばびゅんします。
何6人で集まって、ごにょごにょ言ってんの!?
作戦会議ですか!?
「ひーろーしー♪こっちいらっしゃい♪」
嫌です。母上。
「ヤダ。」
「矢田さんなら近所に居るでしょ♪」
そぉいう意味ではございません。
「いいからきなさい♪」
「い・や・だーーーーーーーー」
ぼくの抵抗も空しく、ずるずる引きずられて行きました。
やめてくれ。
「何する気!?何する気!?なにする気ィィィィィ!!」
ぼくは1人・・・シャボン玉の中に入れられ、飛ばされました。
怖いんですけど!?怖いんですけど!?
「ワインですけどぉぉぉおおぉおお!!」
「ワイン?」
「ワイン飲みたいんじゃない♪」
「じゃ♪飲ませよー♪」
「のめー」
「よえー」
ちょっとちょっと!!
下でなんか怪しいこと言ってるんすけど!?
「そぉれ♪」
そぉれってちょちょちょ!!
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ぱちん
何かが割れる音がして、ぼくは景色が逆さまになった。
なんで、みんなひっくり返ってるの?
あぁ・・・そうか・・・ぼくがひっくり返ってるのか・・・・
そしてぼくは、目の前が真っ白になった。
(ご愁傷様♪)
「うーん・・・・・」
「ひろ兄起きた!!」
「んー・・・ハルキ?」
「うん。俺俺♪」
「俺俺詐欺ー?」
「違うし♪」
ぼくは死なずに済んだらしい・・・マジびびった・・・
「「ひろし起きたの!?」」
お母さんと姉ちゃんの声が聞こえる・・・
「あー、よかったぁ!!」
ぎゅう
「イッタ!!」
お母さんと姉ちゃんに抱きしめられて分かったこと・・・頭が痛い・・・
「あ!ゴメンゴメン♪」
ゴメンじゃないよ・・・マジで痛い・・・
「頭打ってるから、寝とけよ。」
兄ちゃんの声?
「兄ちゃん帰って来てたの?」
「うん。」
今何時なの?
「今、もう8時だよ?」
マジで!?めちゃくちゃ寝てたなー・・・
「ご飯と掃除はどうしたの!?」
ぼくは主婦か?
「お前は主婦かよ?」
ごもっとも。
でも気になるし・・・いつもぼくがやってるからなぁ・・ご飯は特に。
「ハルキがやったから大丈夫♪」
「ハルキが!?」
「何その意外そうな顔?」
「いや・・・」
だって、ハルキいっつもそんなことしないし・・・料理はまぁまぁ上手だけどさ・・
「杏姉とか、母さんの料理なんてたまったもんじゃないし!!だから、作っただけ。」
ぼくから目を逸らしてそんなことを言っている。
「そっか・・ありがと」
「だぁかぁらぁ!!不味い飯はヤダから作っただけ!!」
「あのさぁ!!不味いってヒドクない!?」
「ほんとのことだろ?」
「お兄ちゃんまでヒッドーイ!!」
ぎゃーぎゃー騒いでる・・・
まぁ、この五月蠅さがうちには、ちょうどいいんだろうなぁ・・・
なんか落ち着くし・・・
そのままぼくは眠りについた・・・
「ひろ兄!!おっはー」
「おはよ、ハルキ!!」
朝・・・めちゃくちゃよく寝たので気持ちがいい!!
今日は大事をとって休むことにした。
もう、ハルキ以外は学校、幼稚園、仕事、その他・・・に行った。
いつもハルキが1番最後に家を出るのだ。
「じゃぁ♪いっってくる♪」
そう言って、ぼくの頭を叩いて・・・痛い!!痛いって!!
「イタ!!痛いっていった!!」
ぼくの反応を見て満足そうに出て行きました・・・
1晩経ったら元に・・・Sに戻ってるし。
★おまけ★
「のぶっちー」
「なんだ?笹川達?」
「なんでひろし休みなの?」
「シャボン玉とワインが襲って来て、家と格闘したら負けて、頭がっきーんだからだそうだ。」
なんだよそれぇ!!(クラス全員の心の声)
ひろしをもっと苛めたほうがよかったかなぁ(笑)
これから苛めるんでいいですけどね♪
お母さん・・・めちゃくちゃやっちゃダメですよ♪
ひろしは、ご飯だけ用意してます!!
ほかの家事は、一応・・・たまに・・・気が向いた時・・・お母さんがしてます。