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なぜ勇者は「はい」と答えない…。

「ようこそ、我が城へ。私はグランピア王国の王、ノプカだ。今日来てもらったのは他のでもない、魔王討伐についてだ。そなたは、かつてこの地を支配していた魔王べリザールを封印した勇者テチルの子孫であろう?さて、詳しい魔王討伐の説明の前にそなたの名前を教えてもらおう。」


「ああああ」


「そなたの名は『ああああ』と申すか?」


「はい」


「では勇者『ああああ』よ。本題の魔王討伐の説明をしよう。そなたの先祖が封印した魔王が復活したことは知っているだろう?」


「はい」


「そして、魔王は今再びこの地を闇に覆おうとしているのだ。すでに魔王によって滅ぼされた町や村もあると聞く。このままでは我が王国に魔王が攻めてくるのも時間の問題である。その前に魔王を討伐してはくれぬか?」


「いいえ」


「はっはっは、勇者殿が冗談を言うとは。改めて聞こう。魔王を討伐してはくれぬか?」


「いいえ」


「はっはっは、勇者殿が冗談を言うとは。改めて聞こう。魔王を討伐してはくれぬか?」


「いいえ」


「はっはっは、勇者殿が冗談を言うとは。改めて聞こう。魔王を討伐してはくれぬか?」


「いいえ」


「…そうか、引き受けてくれぬか。ならば仕方ない。私自らが行くとしよう。」


「はい」


「勇者『ああああ』よ、本当に私が魔王を倒しに行って良いのだな。本当に良いのだな?一生レベル1のままであるぞ?よいのか?」


「はい」



国王ノプカが魔王討伐に加わった。



「ふざけるなぁ!!!私は国王だぞ!!なぜ私が行くのだ!?そもそも普通『いいえ』を選択するのは1回までだろう!!知らぬ間に私の服が『ぬののふく』になってるではないか!大臣!!大臣をよべ!!!」



こうして国王ノプカの冒険は始まったのである。

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