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生きづらさ通信  作者: 緑麿
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タナトスアイスクリーム

バニラ、チョコミント、ストロベリーチーズケーキ。


トリプルオーダー。


要はバニラ。


一番下のバニラばかり舐めてたら、口のまわりがベトベトちゃん。


振り向けば無人世界。


溶けはじめたアイスクリームは現実の証し。


あの人からもらったグレーのパーカーの裾で口を拭く。


とりあえず、家に帰ろう。


両親が夜逃げしたあの家に。


あの人が待ってるあの家に。


シャンプー、トリートメントをあの人にしてもらおう。

家賃を払ってもらおう。


駆け出せば、すっ転んでアイスクリームはアスファルトにベチャ死。


乗り捨てられた車がアイドリングし放題。


アイスクリーム諦めて起き上がれば倒れた所に血溜まりが。


怪我はないのにグレーのパーカーが真っ赤に染まる。


タナトス降臨。


私はただボウゼンと口を開けっぱ。


お前が望めば元通りにしてやろう、て日本語バリバリのタナトス氏。


私はべっつにー、アイスクリームを元通りにしてよ、と空気無視。


タナトス氏、マジにアイスクリーム元通りにしてご帰還じゃ。


おいてけぼりな私ちゃん。


あの人すら居ないこの世界。


私は繁殖すら挑めないちっぽけな存在。


荒野さながらの都会の真ん中で、あー!と叫べば答えたカラスはあの人の頭の上で目玉をつついていたのでした。

ヤッホー!

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