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スノードーム
雲の形を動物とか食べ物に例えて
それを教えてあげていると
あなたは泣きそうになってた
気付かないふりして学校であったことを
おもしろおかしく言っていたら
あなたの震えた声が
いつもの声に戻っていった
──雪を見せてやる
得意気に私を連れ出して
長い時間
汽車に揺られて着いた先は
雪が白い絨毯のように地面を隠していて
私は、はしゃいで雪だるまをいくつも作った
あなたは嬉しそうに私を眺めるばかりで
一緒に作ってはくれなくて
それでも忘れられない思い出だ
子供だった私は
あなたをただ愛してた
あなたの優しさを
必要としていた
あなたの子供でよかったと
本当に思った
そんな想いをスノードームに閉じ込めて
割れないように今も大切に眺めている




