#3 「困惑」
目が覚めた。目が覚めた?寝ていたのか?俺は?なんて思いながら辺りを見回してみると全く知らない場所に俺は横になっていた。仰向けで。どこだここ?いや確実に異世界だろ。
まぁ、取り敢えず起きてこの辺軽く歩いてみるか、と思い体を起こそうとした瞬間のことだった。
「もー、またこんなところで寝てるしー」
「うぉう!?」
俺の顔を覗き込んでくる顔があった。ビックリしたー。ビックリして心臓飛び出るかと思ったじゃんよ。
「?どしたの?」
待て。落ち着け。落ち着いて素数を数えるんだ。2、3、5、7、11、13、、、よし。落ち着いた。で?彼女は誰だ?Who are you?なんて聞いたらまずいな。俺、昔からこの世界にいる設定らしいし。
なら、自分で彼女が誰かというのを考察し、推測し、この世界での俺を演じなくてはいけない。自分で、自分を演じる、、、か。不思議な体験もするな、、、取り敢えず外見から考えてみよう。髪型は肩甲骨ほどまであるくらいの髪を後頭部のちょうど真ん中あたりで結んでいる童顔の可愛い可愛い(大事なことなので2回言いました)女の子だ。っべー。全っ然わっかんねー。
、、、!そういえばロキの奴「ちなみに幼なじみちゃんもいたりするよーん☆」とかほざいてたな。彼女がそうだったりするのだろうか?
「黙りこくってどうしたの?今日のなおちゃんなんか変だよ?」
「なおちゃん!?」
確信した。この子ゼッテー幼なじみちゃんだ。しかしなおちゃん、か。一瞬Charlotteかと思ったぜ。
「なんで今更その呼び方に反応するの?」
今更ってことは今まで受け入れてたのかこの呼び名。なおちゃーん!
ともあれ幼なじみなら俺のデフォの喋り方で問題ないだろう。多分。ロキのことだから何してっか分からんけど。
「いや、何でもない。変な夢見てたからな。多分、そのせいだ」
「何でもないのか夢なのかどっちなの、、、」
うんざりされてしまった、、、!ってかヤベェ!彼女の名前が分かんねぇ!!俺、彼女のことをなんて呼べばいいんだ!?ヤバイヤバイヤバイ!!あんのクソ野郎ちゃんと説明しとけよ!!
「あれ?今日は博士のとこ行かないの?」
博士?すげぇ、この世界にもそういう資格とかあるんだな。博士ってくらいだったらなんか知ってそうだな、、、
「いや?今から行くよ」
「じゃあ!一緒に行こっか!!」
「ぇ、あ、、、そう、だな」
こうして取り敢えず博士とやらの場所に行くことが出来る。これで何か分かるかもしんねぇな!
この話は4話と分割させて短くなっているので今日には4話も投稿させて頂きます!