表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

第三話 竜神

 若き青年侯爵--アミール=レストンは茫然自失としていた。

 彼は父が早死にしたので十代でその地位を継ぐ。

 周囲は荷が重いと陰口を叩いていたが、当主となった彼はめきめきと頭目を表し、現在の貴族会議の出席者に相応しい実力を持っていた。

「僕はここで終わらない」

 アーシアと同様、若くて才能のある者の共通点は、無能な者を許さないという点。

 自分の上にいる年配の貴族たちを一掃し、王女のいずれかと結婚して国の実権を握ろうと野心に溢れていた。

 今回のコーラン公爵による招集もそう。

 どう振る舞えば己にとってプラスになるか吟味している最中だった。

 アミールとしては双方と面会してから判断しようとしていた矢先。

 巨大な竜が庭に降り立った。

「……な、なんだこれ?」

 屋敷の中にいたアミールは戦慄する。

 アッシュブロンドの髪が揺れ、端正な顔を驚愕に染める。

 通常、竜というのは二~三メートルが普通。

 知能もあまりなく、力の強い家畜というのがアミールを含めたこの世界の常識。

 しかし、眼前にいる竜は一体何だ?

 体長は十メートルを越え、さらにこの場に縛り付ける覇気が溢れている。

 そして、何よりアミールを驚かせたのは。

『アミール=レストン! リュウガ=ドラグナイツとリュミスが来たぞ!』

 人語を話せるほどの知能を持っていることである。

「こ、これが竜神……」

 新たに建国したリンドブルム竜王国の柱--リュウガ=ドラグナイツ。

 竜神など眉唾物と感じていたが、こうまでされると信じるしかない。

『どうした! 沈黙していてはわからんぞ!』

 竜が叫ぶ。

 その命令に反射するかのようにアミールは窓辺に駆け寄る。

「よ、ようこそ竜神殿、そして王女殿下」

 震える声でアミールは答えた。

 もうアミールの中には秤をかける気骨が残っていない。

 この竜に敵対すれば確実に殺されると本能が感じ取ってしまったから。

「すぐに向かいます」

 アミールの頭の中にあるのは、どうすればこの竜に気に入られるかの方法だけだった。


 上が無能なことに不満を持つということは、裏を返せば有能なら服従するということ。

 アミールを始めとした、才気や野心ある若者は最初からリュウガに従う意向を見せていた。

 だが、若者に好かれることを裏に返せば。

「お誘い誠に嬉しいが、わしが忠誠を誓ったのはバグサス王国。ゆえに新たなリンドブルム竜王国に賛同はできん」

 老伯爵タラールは首を振って反対を口にする。

「タラール殿、どうしても賛同できないか?」

 リュミスが震える声で再度問う。

「タラール殿には幼少期から世話になった。ゆえに私は生きて欲しい。命と名誉が懸念なら心配する必要はない、このリュミスの名に懸けて保証しよう」

「ハッハッハ、それはありがたい申し出よ」

 リュミスの懇願にタラールはのどを鳴らす。

「しかし、そうはいかん。わしはコーラン公爵に恩がある。それを報いず、背を向ける真似をすればわしの良心がわしを許さんじゃろう」

 リュミスがタラールに助けられたように、タラールもコーランに助けられた。

 巡り巡る助け合いによって社会が成り立っている。

「叔父は善意でタラール殿を助けたわけではない。見返りとして相当な利権を求めてきたのではないか?」

「それを言うならわしはリュミス王女の後見人になったおかげで相応な便宜を頂いた。コーラン殿を責めてわしは責めないというのは道理に反するじゃろう」

「いえ、結果はそうであろうとも奥底の一念は違います。叔父は損得があり、コーラン殿は仁義があった。決して同列に扱っていいわけではありません」

「ほう、言うようになったな。育て子の成長を見れてわしは嬉しい」

 好々爺という様子でタラールは笑った。

「タラール=キーストン。本当に良いのか?」

 リュミスが押し黙ったのを見たリュウガはようやく口を開く。

「俺は最初からだろうが最後であろうが扱いに差別しない。道理に叶った忠言なら聞くし、有能な者は相応の身分を用意しよう」

「そうか。ならわしの孫を頼む。あやつは頭がからきしだが腕は立つ。鍛えれば相応の指揮官になろうて」

「指揮官に相応しい忠誠心と力量があれば望みを叶えよう」

「それで良い、変に優遇するとこの国のように全てがおかしくなってしまう」

 その言葉は長くバグサス王国というのを見てきた年配者ならでは重みがあった。

「死ぬぞ?」

 確認のためリュウガは死を口にする。

「俺は敵対する者を容赦しない。それこそ欲に目を眩んだ者であっても誇りを掲げた者であっても平等に死を賜る」

 ドラグナイツの名を出したリュウガは神だろうが許さない。

 戦意を喪失しようが逃亡しようが敵対し、戦場に出た以上全て焼き殺す。

 それが竜王の一族たるドラグナイツ家の責務である。

「さようか。しかし、体は屈服されようと心まではされまい。神であろうと……例えドラグナイツであろうとも、な」

「……」

 タラールは挑発するがリュウガは眉一つ動かさない。

「タラール殿! なんてことを!?」

 むしろ無関係のリュミスが狼狽するぐらいである。

「安心しろリュミス。俺は今、タラールを殺そうと考えていない。何故ならドラグナイツの名を侮辱していないからな」

 タラールの述べたのはあくまで一般論。

 その一例としてドラグナイツを挙げただけ。

 もしここで激高し、タラールに手を出せば逆にドラグナイツの名を貶める結果になってしまう。

「ありえん……お前にそんな分別があるなんて」

 凄まじく失礼なことを口にするリュミスだが、リュウガは気にしない。

「お前は何時まで俺を無分別な野蛮人だと思い込む?」

 と、いうよりリュミスの頑固さを呆れていた。

「タラール=キーストン。意志を翻すことはないな?」

 改まった口調でリュウガは尋ねる。

「リンドブルム竜王国に従うつもりはない。それで構わんな?」

「無論」

 タラールは首肯する。

 先ほどまでの陽気さは消え、峻厳な顔つきで応える。

「そうか、わかった。ならドラグナイツの名において命ずる。タラールをこの竜王国から追放する。一か月以内に出ていかなければ殺す」

 宣告は下された。

 リュウガがドラグナイツの名を出した以上、恩赦とか気まぐれはありえない。

「……」

 その厳しい言葉をタラールは無言で受け止めた。


 神となったリュウガの襲来は王国を二分した。

 前者はアミールのように屈服して忠誠を誓い、後者はタラールのように反対する。

 なお、若い者ほどリュウガに従い、年老いた者ほど反対するというのは一種のおかしみがあった。

「……」

『どうしたリュミス、押し黙って』

 竜に変化し、空を飛んでいるリュウガは背中に乗せたリュミスに尋ねる。

『妹であるアーシアの望み通り、めぼしい輩はこちらに引き込んだ。大戦果だと思うが』

 出立前は、せめて妹の望みは叶えようと気負っていたリュミス。

 望みが果たされたはずなのにリュミスの顔に笑みはなかった。

「……リュウガ、どうして気骨のある者は反対するのだろう」

 リュミスがぽつりと呟く。

「本当に、国のために必要な者ほど反対する……賛成したのは恐怖に屈服した屑だけだ」

 アミールらは表向き従順な様子だが、少しでも旗色が悪ければ平気で裏切ることが予想できる。

 一度裏切った人間を再度信頼するのは途方もない時間が必要なのである。

『リュミス、お前はアーシアとタラール。どちらかを選べと迫られたらどうする?』

「っ、なぜそれを聞く?」

 リュミスは食って掛かるがリュウガは気にしない。

『最高の答えは両方取ることだ。しかし、それを出来るだけの器がない--国の力がない』

 もしバグサス王国が王は男性のみという伝統がなければアーシアはリュウガを神に据えようとせず、適当な地位を保障して隅っこへ追いやっただろう。

「お前が現れなければよかったんだ」

『クハハ、確かに。が、そのような突発事故に対応できなかったバグサス王国の弾力性に問題がある』

 硬直した組織は脆い。

 少しイレギュラーがあれば簡単に崩れ去ってしまう。

『主原因はお前の父が俺を呼び寄せたこと。しかし、潜在的要因はアーシアのような力のある者が抑えつけられていたことだ……結果論だがな』

 そう述べるリュウガは忌々しそうだ。

 恐らく、後からなら何とでも言えるがゆえに口調が重くなったのだろう。

 全てを知っているかのようなしたり顔は,、リュウガの嫌うことである。

『リュミス、お前はどうする?』

 リュウガは尋ねる。

『俺はタラールを含めた反逆者をせん滅する』

 そう語るリュウガの口調は固い。

 寛容は王たる者が持っていなければならない徳だが、同時に冷酷さも王は併せ持っていなければならない。

 一線を越えてしまった場合、一片の慈悲すら与えず焼き尽くすのみ。

 それを行うとリュウガは暗に伝える。

「私も同意見だ、リュウガ」

 一呼吸置いたリュミスは続けて。

「私も王族の端くれであり同時に騎士の魂も持っている。戦意の失った相手に剣を振るうのは気が引けるが、剣を持っているのなら誰が相手でも全力で殺さなければならない」

 王国騎士団長リュミス=バグサス。

 その肩書に相応しい誇りを胸に抱いているようだった。

「ところでリュウガ、一つ聞こう」

『何だ?』

 リュミスは一一拍置き、そして聞く。

「屈服した者と抵抗する者……お前はどちらが好きだ?」

『そんなこと、答えるまでもないだろう』

 やれやれと言わんばかりにリュウガは大きく息を吐き。

『当然、反抗する者だ。彼らには魂があるからな』

 死という本能的恐怖をねじ伏せてまで選んだ答え。

 敵味方問わずしてリュウガは命を賭ける者が好きだった。

「……そうか」

 リュウガの答えを聞いたリュミスは一つ頷いて。

「私と同じなんだな、ありがとう」

 以前までの警戒心が消えた、晴れやかな声で礼を述べた。


「リュウガ様、リュミス姉様と大分打ち解けたようですね」

 帰還したリュウガとリュミスにアーシアは微笑みながら告げる。

「リュミス姉様、サクヤ姉様はああ見えて芯が強いですよ。なめてかかれば取られてしまいますのでご注意を」

「だ、誰が取るか!? と、いうよりなぜサクヤ姉様が出てくる!」

「フフフ、どうしてでしょう?」

 顔を真っ赤にしたリュミスがアーシアに食って掛かるが、賢い妹はそんな姉を軽くいなした。

「ふうん……」

 リュミスから報告書を受け取り、ざっと目を通したアーシアは唇に指をあてる。

「意外とこちらに付き従ったのですね」

「真に骨のある者は少ないということだ」

 リュウガは風で乱れた髪を整えながら。

「中立派--様子見を決め込もうとした貴族もいたが、本来の姿に戻った俺が一喝すれば狡い考えなど砕け散る」

 生物的上位種から死を突き付けられて冷静に振る舞えるのはほんの少数。

 国の最高意思決定機関であってもその割合は変わらなかった。

「もうちょっと振るい落としたかったのですがまあ良いでしょう。後日じっくりと料理します」

「アーシア、予め断っておくが非道外道を行うようなら俺は貴様を殺すぞ?」

「当然承知しております。リュウガ様の許容できる範囲で行いましょう」

 アーシアはリュウガの視線をまっすぐ受け止め、そして無邪気な笑みを浮かべる。

「そして、建国の日ですが、ご希望の日はありますか?」

「特にない」

「なら一か月後に行いましょう。リュミス姉様もそれでよろしいですか?」

 とんとんと話が決まる。

「え? え? え? そんな簡単に決まっていいのか?」

 その速さにリュミスが狼狽える。

「はい。と、いうより反対者の猶予期間が一か月なので、それに合わせて行うのが最も望ましいのです」

「相手の最高の実力を出させたうえで葬った方が後々やりやすい」

「フフフ、それが可能なのは最強の力を持つリュウガ様だけですよ。私達など如何に相手が全力を出し難いか、それに焦点を当てますのに」

 圧倒的な力の差があるのなら策など用いず、全てぶつけた方がよい。

 しかも補充が可能で費用が掛からないのなら余計に。

「……むう」

 流れるような会話を楽しむリュウガとアーシアの二人をリュミスは面白くなさそうな表情で見つめる。

「あら、名残惜しいですがこれ以上リュミス姉様のご機嫌を損ねるわけにはいきません。なので私はお暇しましょう」

 目敏いアーシアはそんなリュミスに気づいて一礼。

 空気を読むのがうまい妹を見た姉は。

「アーシア! 姉をからかうのならこうしてやる!」

「え? きゃあ!?」

 アーシアの細い首に手を回して力を込めて振り回す。

「い、痛いです。離してください」

 力の弱いアーシアは腕を振り解くこともできず、早々にギブアップ。

「いーや、許さん。しばらく食らえ」

「そ、そんな」

 珍しくアーシアは焦燥に満ちた声を出す。

「お、お願いです。リュウガ様。私を助けてくださ--」

 当然アーシアはリュウガに助けを求めるが。

「さあ竜神様。乱れた髪を直しましょう」

 いつの間にか現れた長女のサクヤが嬉々とした表情でリュウガの髪を弄っていた。

「ミーアはどうした?」

「彼女は竜人様の掃除をしています。私では上手くできないので」

「まあ、一国の王女なら掃除などしないからなあ」

 当然リュウガもできないし、したこともない、するつもりもなかった。

「そ、そんな」

 リュウガはサクヤに構っており、こちらにまで気が回らない。

「ああ……」

 アーシアはがくりと全身の力が抜け、なすがままにされ続けた。


 建国の日。

 この時を以てバグサス王国は終わり、新しくリンドブルム竜王国が誕生する。

 バグサス王国の政治体制を引き継ぎ、雇用を継続するお触れを出したので国民や下級官吏にはあまり動揺がない。

 知識人は懸念を口にするが、実際に行動に移す者はすでに国を出て行っている。

「さて、どうなるのでしょうか」

 準備が急ぎ行われている中、アーシアは外を見る。

 その遥か先にはバグサス王国の存続を求める者が軍を起こし、こちらに向かっている。

 彼らを待ち受けるのは二人。

 竜神となったリュウガに、その背に乗って駆けるリュミスだった。

「……」

『リュミス、抵抗はまだあるか』

 小高い丘の上。

 そこは見晴らしがよく、遠くから近づいてくる集団もよく見える。

 彼らは反乱軍。

 リンドブルム竜王国の誕生を良しとしない勢力である。

『何度でも言うが、一度戦端が開ければ俺は容赦しないぞ』

 言外に戦端が開く以前ならまだ彼らを救う余地があることを伝える。

『どうする? あの陣地まで飛んで行って最後の説得でも行うか?』

 リュウガは笑いながら提案する。

 敵陣地の真っただ中に飛んで行って説得する。

 行使すれば勝てる要素低いと判断した兵達は逃亡を始めるだろう。

 殺生を行うのに躊躇いはないリュウガだが、弱い者をいたぶって悦に入る趣味はなかった。

「いや、止めておこう」

 リュウガの申し出をリュミスは却下する。

「確かに私達が敵の中央に飛んで行けば相手の士気を大きく下げられるだろう。だが、コーラン公爵を始めとした彼らの名誉が地に堕ちてしまう」

 敗北必至の戦い、説得されてしまうほど結果が目に見えているにも拘わらず戦闘を行った。

 愚かな行動をしたとして後世の学者から嗤われ、死んだ兵の肉親から恨まれる。

 リュミスは彼らにそんな辱めを受けさせるわけにはいかなかった。

『お前がそれで満足するなら構わんさ』

 --兵もリュミスも俺から見れば同じ。いや、違いはあるがほとんど変わらんぞ?

 と、言いかけたリュウガ。

 それを口にしなかったのは、己ははるか上にいると自覚している故。

 上から目線でそんなことを言われても反感を持つだけ。

 己しか得しない自己満足からくる言葉など口の中で黙殺するのが正しかった。

『さて、行くか。リュミス、そろそろ降りろ』

 にわかに騒がしくなった敵陣を見たリュウガは傍から離れることを告げる。

 これから先に広がるのは地獄。

 強者が一方的に蹂躙する場面を間近に見せるのは姫であるリュミスには厳しいと判断していた。

「リュウガ、私を侮るのもいい加減にしろ」

 リュウガの心を汲み取ったリュミスは静かな声で。

「私はバグサス王国の第二王女だ。彼らの最期を看取る責務がある」

 リュミス達はバグサス王国を亡ぼした原因の一端を持つ。

 滅びゆく彼らを見届けることは必要である。

「サクヤ姉様やアーシアよりも私は心が強い。これぐらい耐えて見せるさ」

 フフッと笑うリュミスだが、リュウガの固い表情は変わらない。

『快楽を覚えてしまわないか?』

 絶対的強者の視線で弱者を蹂躙する場面というのは極上の酒を飲むよりも酔える。

 リュウガが心配しているのはリュミスがその悦を忘れられなくなってしまうことである。

「その場合は私を殺せばよい」

 リュミスは淡々と続ける。

「そんな自分、誰もが許しても私自身が許さん。騎士姫として、誇り高きリュミス王女として相応しくないと判断すれば遠慮はいらない……父のように跡形もなく焼き払ってくれ」

 かつてリュウガがリュミスの父を殺した時のように。

 ちり一つ残さず消し去ってほしいと頼んだ。

『クツクツクツ。気に入った、良いだろう』

 リュウガは固い声を一転、面白そうに笑う。

『ドラグナイツの名において誓おう。もしリュミスが本来の自分から変質すれば躊躇なく殺してやろう』

 そしてドラグナイツの名を出すリュウガ。

 やはりリュウガは己が命を賭ける者を好くようだ。

 この時以降、リュミスに対するリュウガの反応は多少好意的になっていた。


『死にゆく者たちよ!』

 リュウガは吠える、向こうにいる敵陣まで届くような大音量で。

『ここまで来た以上、俺は何も言わん! 己が誇りを抱きながら冥府へ迎え!』

 敵の数は数千。

 一個の軍隊並みだがリュウガは何も思わない。

 もし自分を殺したのなら大陸中の兵をかき集めなければ。

 世界中の国と民族、種族が協力してようやく倒す目が見える。

 竜王の一族--ドラグナイツ。

 その名は決して安くないと自負していた。

 敵の行軍が始まる。

 その彼我の距離が百メートル以内に迫った時、リュウガは火炎の吐息を放った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ