表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

残り香

作者: 神崎 今宵



合宿、大切な撮影時間。

そんな時間を寝込んでいるのはもったいないと思いつつも、ここで無理をするよりは、よ明日のことを考えて水分をとって休もうと思い、下に降りた。

そしたらなぜか、撮影に行ったはずの彼がいて不覚にも私は夏の暑さからかもしれないが、少しだけフラッと来た。

彼はこんな暑さなのに、彼が好きだというパーカーを着込んでいた。

対する私は、少しだけ薄着なのと体調不良のせいか寒気がしていた。

温度は、31度を示していた。




「飲み物欲しくて」


「ふーん。体調は?」


「ノーコメント」




そう言うと、彼は深い溜息をついて、来ていたパーカーを私に被せた。

そしてそのまま、私の頭を軽く叩いた



「早く良くなれよ」





そう言って、彼は部屋の外へと出て行った。

残されたパーカーからは、私の好きな彼の匂いがした。





(体温が上がったのは、体調不良のせいだけではないと思う)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ