事故・事件
いつもと同じ道。
いつもとは違う道。
少年は今日ものすごく楽しかった。
少女は今日ものすごく苦しかった。
少年はウキウキして、
少女は悩んでいた。
少年は少女の様子が気になり
「なんかあった?」
と聞いた。しかし少女は自分のことに突っ込まれることが嫌いだったので、
「別に何もないし。あんたとは違うんだからわかるわけないだろ!」
と言葉を残して走り去って行ってしまった。
僕は少女のことは何も思わずに、少女のことなんて知るものかなどと思って少女を追いかけなかった。
それが失敗だった。
僕が見ていなかったから、少女が不注意だったから。僕ではなく、少女に不幸が最悪がフリカカッタ。
僕は聞いたことのないようなものすごい大きな音で目が覚めた。僕は必死に走った。少女のもとへ…
僕は見た、目の前が…
赤、赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤。
恐怖、恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖。
僕はこの場から逃げ出してしまった。背後から身に覚えのある音が聞こえてくる。
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少女は一命を取り留め入院することとなった。
少年は少女に心の中で謝り続けた。
「ごめん」
と。
少女は少年のことを心から嫌いになった。
「私を見捨てた。逃げ出した。ここにきてくれもしない。」
黒い炎が少女の心を包みこんだ。
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少女は退院した。僕は少女を迎えに行くことができなかった。
1週間後少女が学校にやってきた。
「今日からまたよろしくね」
と、笑いかけながら僕のほうを向いて少女は言った。
少年はヤバいことが起こると悟った。少女が不良軍団仲間入りをしたからだ。少女は毎日は学校には来なかったが、来た時には必ず僕にちょっかい…イヤ、イジメのようなことをしてきた。時には上履きや外履きがなくなっていたり、机のうえにひどい言葉が並べてあったりした。
少年も少女も、
笑わなくなった。
今の少年の幸福は〔少女が生きていること〕で不幸なことは〔少女にあうこと〕
今の少女の幸福は〔生きていられること、少年とはあわないこと〕で不幸なことは〔今幸福だと思っていても実際は幸せでもなんでもないこと〕
少女は、少年は思う。
『僕は、私はどうしたらイイの?』と。
半分以上少年目線な感じになってしまいました。
次回からずっと少年目線になってしまうな気がします…。
誤字脱字ありましたら、教えていただきたいです。
よろしくお願いします。