表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

『クロ吉の日常』

○月○○日


僕と可奈ちゃんは仲良しだ。可奈ちゃんはいつものように僕を抱き上げる。


 「クロ吉、学校行ってくるからお留守番してるんだよ」


 僕はわかったと伝える。「にゃー」 にっこりとほほ笑み返す。可奈ちゃんは僕を下す。 振り向き、ざまに


 大きく手を振る。可奈ちゃんの後ろ姿を見るといつもどこか遠いとこに行くように切なくなる。


 さて今日は何をしよう。僕は大きくて白いモアモアして色々な形に変化するもの見ながら思い浮かべる。


 あの形はにゃん五郎に見える、あっちはよつきと遥歩に見える。ここ、最近、可奈ちゃんのお家から出たことがない気がする。


 今度は可奈ちゃんに見える。 今頃。可奈ちゃんは・・・・ 


 ドアが開く、バタバタと音ともに僕は抱きあげられる。 その小さな手はあたたく、温かな頬は僕の毛に当たる。


 「クロ吉、ただいまー」


 可奈ちゃんの元気のいい声が僕の耳に奥に響き渡る。僕も嬉しく返事をする「にゃー」可奈ちゃんには届いたようににっこりとほほ笑む。


 外が暗くなると僕は可奈ちゃんのふとんの中に隠れる。


 ドタドタと音が聞こえると僕が隠れていることがわかってるかのようにふとんをめくり上げる。


「クロ吉、みーつけた」


「にゃーん」


 僕は可奈ちゃんの腕の中で眠りつく。可奈ちゃんは、ぼそぼそと呟く「クロ吉とはいつもいっしょだからね。むにゃ、むにゃ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ