夢は続き
そんな夢を見たんだ。
僕は言った。
そうかい。
君は言った。
簡単な話だ。
君も僕の夢を見てくれた。
僕も君の夢を見た。
一人、浮かんでいた。
ぽわりぽわりと。
空にいる鳥のようだ。
楽しい、そんな気持ちが僕を支配した。
「僕飛んでるよ」
彼女に言った。
「いつでも飛べたのよ」
彼女が言った。
そして、二人一緒に僕たちは、どこまでも、どこまでも広い空を、どんどん飛んでいった。
「どこまで飛べるの」
僕は彼女に言った。
「あなたの思うままに、ね」
僕に彼女は言った。
「これは夢なのかい」
彼女に聞いた。
「そうよ」
彼女が答える。
「それこそ、どこまでも行くことができるわ」
彼女が続けていった。
「あなたなら、どこまでいく?」