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一言で仕様が変わる世界シリーズ

電光石火のプロファイリング

作者: 山田りく
掲載日:2026/05/21

 俺の友人に能力者がいる


 信じられないだろうが本当の話だ…



 彼は本を2冊以上買う

 それがいつも不思議だったんだ



 聞いてしまえば良いんだろうが、

 俺は、それは聞いてはいけない世界の真理の裏側の様な気がして、なかなか聞けなかった



 ある日、友達の家に遊びに行った時に真実を目にする



 友が飲み物を用意しに席を外した時に、部屋を眺めていると、ふと違和感に襲われる



 漫画棚の一角が不自然に空いている


 前に来たときは、

『女神様』全巻で埋まっていたのに…横を見る


 あれは!

 我が魂の伴侶 (まいすうぃーとえんじぇる!)



 ここで、衝撃が体を突き抜ける!



 そうか!


「黙示録の偶像」アポカリプス・フィギュアだ!


(本を対価に架空(ファンタズム)を、現実の立体リアライズとして出力する能力に違いない!)



 なんたる造形美


 消費コストも高そうだぜ


 全巻いくのも納得できる




 汗が流れる…



 落ち着こうと、アイスコーヒーを手に取り、一口


(うまい)



「やっぱりお前ん家のアイスコーヒーは美味いね」


「まあ、プロが入れてるからな。

それより対戦しようぜ」



 彼はそっけなく答える





 結果、俺の負け越しでその日はお開きとなった…





 帰りの電車、お目当てのフィギュアをポチりながら

(友よ、お前の能力の秘密は墓場まで持っていく。

安心して日常を送れ)


 そう決意した。

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