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二章 始まりの火種

『旋回の雲』を行使できれば一気に攻勢に転じることができるだろうが、セイブを襲い続ける無数の光が中々そうさせてはくれない



この状況が続く中、セイブはまるで観念したかのように急に動きを止めた



それを逃すことなくアンジェルノは左手の拳に莫大な破壊力を霊気によって引き出し、セイブに攻撃を繰り出す



それがブラフだとはアンジェルノは思わなかっただろう



セイブはアンジェルノが繰り出した左手の拳を潜り抜けるように正面からかわした



それだけでなく、すれ違い様に左手側に両手を添え、アンジェルノの攻撃を返すかのように自身の両手を彼の拳にぶつけ、彼を弾き飛ばした



攻撃力負けする可能性を完全に頭から排除していたアンジェルノは、拳を弾かれたことに驚いた。それによって一時的に思考が停止し、いつの間にか自身に纏っていた薄い霧状の『闇』の存在に気づき遅れた



咄嗟にアンジェルノは、薄い霧状の『闇』による自身への影響を冷静に分析する



彼女が『闇』を行使したのはこれで三度目だ。一度目はアンジェルノの能力である黒き光線を遮断し、二度目はそれを弾き飛ばした



そして三度目の今、薄い霧状の『闇』によって、徐々ではあるが、アンジェルノの潜在霊気を無為に外へと流している



その能力影響を踏まえて考慮すると、形が一定してないその『闇』の力は防御壁ではなく、接触した霊気をコントロールする系統であることはほぼ間違いない



だが、いくら相手がこちらの霊気を消費及び操作するにしても、その全てを瞬時に支配できるほど極端でな能力ではない



ならばある程度、こちらの能力の手数で相手を牽制しながら直接攻撃を叩き込むのが一番だろう

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