表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/24

二章 始まりの火種

フィオーレはその真意を確かめるべく、今度はナイフを強く握り締め、アウセントに急接近を試みる



「さっきはオレの拳を防御出来たようだが、力を込められたナイフならどうかな!」



アウセントの『魔術』に興味を示すフィオーレだが、周りに気を配らず、なりふり構うことなく彼に突撃したのは迂濶だった



先程から、杖を持った紫髪の少女が魔術を『行使』し、ヴェンマーがその『魔術』を上空にて回避し続けていたが、偶然にもヴェンマーの持つ鎌の柄がフィオーレの横腹に力強く激突したのである



「ぐっ…!!」


「あ…………」



完全に無防備だった横腹に鎌の柄が激突したフィオーレは、以前激突した建物の外壁だけでなく、床を破壊して更に下方へと飛んでいき、ヴェンマーはその様を呆然として見送った



もともとアウセントとヴェンマーは相手を殺めたり、傷つけるつもりは微塵もない



彼等二人にとっては何とか相手を足止めし、この場をやり過ごすことを考えていた



この状況下で相手を生け捕りにし、尋問するのが一番の理想の形ではあるが、この場にアンジェルノがいる限り、セイブの『旋回の雲』を持ってしても全力で阻まれてしまうだろう



いや、下手をすれば逆にこちらがやられてしまう可能性は大いにある



だがそれはアウセントとヴェンマーだけの話であって、セイブはアンジェルノを本気で捕まえる気でいた



そうはいっても、上下からは数百に及ぶ光による縦横無尽の連続射撃。仮にそれら全てを『闇』で防ぐことはできても、『闇』の行使によって出来た死角から相手の直接攻撃を許せば、敗北は決定的なものになる

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ