一章 始まった世界
そうやって、何の問題もなく世界の破壊を行使してきたレクセスがエンダルフィンの前で初めて険しい顔をしたのだ
これは今までにない異常な問題―――
とエンダルフィンはとっさに理解した
「ワールドが創造した『世界の法則』は全て同じだ。おそらくオレが『次元変動』を行う際、この世界の全体を覆った『次元』の力を何者かによって再構成された可能性があるな」
「『神魂器』の残存メンバーのセイブ、ノア、シオン、ディクソンには無理だ……ヴィクシス…いや、レシフォスの仕業か?」
「可能性としてはあるな。それとあと一人、この『聖界』の出身で『世界空間』を飛び回る『次元』の能力者がいたらしいな」
「ああ、ウェスベルが言っていたチェスター・スラッシュとかいう灰色の髪の男か…」
レクセスは机の上に座り、もはや動かなくなっていた目覚まし時計を手にとって片手で弄ぶ
「とにかく、何がともあれこの世界の『感覚』は頂いた。誰かが『世界空間』による移動手段を使えば、その行き先と使い手はすぐにわかる。それにオレ達にとっての問題は別の所にあるな」
そうやって、何の問題もなく世界の破壊を行使してきたレクセスがエンダルフィンの前で初めて険しい顔をしたのだ
これは今までにない異常な問題―――
とエンダルフィンはとっさに理解した
「ワールドが創造した『世界の法則』は全て同じだ。おそらくオレが『次元変動』を行う際、この世界の全体を覆った『次元』の力を何者かによって再構成された可能性があるな」
「『神魂器』の残存メンバーのセイブ、ノア、シオン、ディクソンには無理だ……ヴィクシス…いや、レシフォスの仕業か?」
「可能性としてはあるな。それとあと一人、この『聖界』の出身で『世界空間』を飛び回る『次元』の能力者がいたらしいな」
「ああ、ウェスベルが言っていたチェスター・スラッシュとかいう灰色の髪の男か…」
レクセスは机の上に座り、もはや動かなくなっていた目覚まし時計を手にとって片手で弄ぶ
「とにかく、何がともあれこの世界の『感覚』は頂いた。誰かが『世界空間』による移動手段を使えば、その行き先と使い手はすぐにわかる。それにオレ達にとっての問題は別の所にあるな」