表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/24

一章 始まった世界


~ラフィーロ城~



その城の一室で、生気を宿したチェスター・スラッシュは、金髪エルフの女性と二人の騎士、そして三人の少年を集めていた



「フェイス、フォニエーテル、ラムギーンと言ったか…よく私の復活の用意を整えてくれ、お礼を言わせてもらおう。ときにラムギーンよ…」



ラムギーン・デマークという名を持つ赤色の鎧の騎士は、一歩前に出て頭を下げる



「いやいや、かしこまらなくていいよ。私の為に『殺戮者』をあらかじめ量産してくれたことに、こちらも敬意を払おう。時が来たら存分に活用させてもらうるよ」


「お褒めいただき、ありがとうございます」



ラムギーンは再び一礼して一歩後退し、チェスターは黒いソファーに姿勢悪く座っている三人の少年へと視線を移す



「さて、キミ達にも早速働いてもらおうか。この世界、何やら不気味な事件が起きたようだからね…」



己の背丈より長い、二メートル以上もの長刀を肩に担いだチェスターは冷淡かつ静かに少年達に言葉を向ける



そんな彼を睨むように、赤髪を立てたカズト・グラスファーという少年は荒々しい口調で突っかかる



「あァ?何が言いてぇんだ?テメェ…」



そんな荒々しい口調を向けられたチェスターは『やれ、降参しました』と言わんばかりに笑いながら両手を軽く挙げる



「二時間弱、この世界を適当に旋回さえしてくれればいいさ。終わったら見てきたこと、感じたことを私に報告するだけでいい」



単純かつ簡単すぎる仕事――と、その場にいる誰もが思ったが、チェスターにとっては、自由気ままに彼らが三人を外へ放つことが重要だった



「片っ端から人を殺してもいいんだよね?」


「キミ達の判断に任せるよ」



青髪のジグニ・アラストルは歪んだ笑みを浮かべて、早速部屋を出ていき、それに続いて赤髪のカズト・グラスファーと緑髪のラシェ・シグニードもジグニに続いて部屋を後にした



「期待してるよ…」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ