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アップグレード

全知とわかれ、1人になり考える。


全知ってなんだ?

俺の考えうる全ての可能性を知っているのか?

いや、それはないか。

なぜならこのゲームのシステム上、この世界は、始源概念創造点たる俺が主導権を握っているはずだから。


俺の初期の思考で、作ったこの世界は、そのまま時を止め、安定したはず。

その場合の全知が彼女なんだ。


そして、このまま思考が続けば、世界は変動していくはず。

さて、彼女はどうなるのだろう。

全知の反対の概念…無知とか未知とかが現れ場合、彼女という全知はうまくアップグレードしてくれるのだろうか。


いや、ちょっと待て。

無知はわかる。

未知と全知は矛盾しないか?

全知は、未知領域まで理解しているのか?

していない可能性としている可能性で、2パターンあるぞ。


そもそも未知領域まで理解出来る全知はこの世界に存在出来るのか?

そこら辺のルール役も必要かもしれない。


世界を最適化して、矛盾が起こらない概念の人から現れていくみたいな。


世界が音をたてて、アップグレードされていくのがわかる。

俺の思考に合わせ、進化しているようだ。


まあ、それだと未知まで理解出来る全知さんは永久に出てこれないけどな。

この世界出禁だ。


さて、ここで、一旦整理しよう。


ここまでに登場したのは、全知さん。


そして、全知さんが俺に問いかけたことで、俺の思考が変化し、世界がアップデートされた。


全知さんの反対の未知さんの存在への気づき、そして、未知すらも知る全知さんの存在。


さらに、世界の最適化をする概念の存在と世界に矛盾が起こらないように、現在の世界への新しい概念の出現を制限する概念の存在の出現。


2つはそれぞれ、「世界最適化点」と、「世界崩壊防止新概念規制点」と名付ける。


最後に、未知まで知る出禁全知さんは、「未知観測全知」、この世界に存在出来る全知さんは、「世界適応全知」としよう。


目の前に、再び全知が現れる。

白いワンピースに黒髪だが、麦わら帽子を被って、手にブレスレッドをつけている。

雰囲気がどことなく幼い。


「全知のお姉ちゃんは、最適化されたよ。」


一瞬、何を言われたのかわからなかった。


「この世界のルールが変わったから、最適化されちゃった。」


「君は、世界適応全知?」


「そう。」


「…やってしまった。」


「全知のお姉ちゃんに会いたいの?」


「…会えるのか?」


「うん。世界適応全知の私ならその方法も知っているよ。」


「教えてくれ…。どうしたら、全知に会える?」


「これは、私が最適化された時の保険であり、あなたが世界から最適化された時の命綱でもあるから、しっかり説明するね。」


「まず、最適化された後の世界というのを作って名前をつけて。」


「最適化処理概念世界としておこう。」


また、世界がアップグレードされる音。


「次に、最適化処理概念世界とこの世界の住人が共存出来る世界を作って。」


「最適化処理概念世界住人と初期世界住人共存世界…これでいいか?」


「ネーミングセンスえぐいけど大丈夫。あとは、①初期世界、②最適化処理概念世界、③最適化処理概念世界住人と初期世界住人共存世界として、①と③の行き来できる場所の設定と同じく、②と③の行き来できる場所の設定をつくって。」


「じゃあ、世界連絡通路1と、世界連絡通路2」


「…うん。大丈夫そう。じゃあ早速会いに行く?愛しのお姉ちゃんの所へ。」


「そうするか…。って、別に愛しのとかではないぞ。」


「はいはい。冗談ですよーだ。」

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