決闘②〜留恵視点〜
8時ピッタリに公園に到着する。
多分直前まで頑張ってるだろうしね。
逢を発見する。
1人かしら?
ストレッチをやっているわね。
ずっと見ていたいわ。
そうじゃなくて声をかけないと。
「逢、こんばんは。今日もはやいわね」
「留恵こんばんは」
やったー!
挨拶を返して貰えたわ。
今日1番の喜びね。
「あら、逢······」
違和感に気付く。
この違和感をいつも逢を見つめている私が気付かないはずがない。
そう。
逢からいい匂いがする!
気が付くと勝手に身体が動いて、逢の目の前まで移動していた。
「いい匂いね。これは香水?いや昨日と同じ媚薬かしら?ふふふ、どんな目的でつけてきたのかな?」
「いや、その······」
あら、ちょうどいいところに逢の肩がある。
これはもう顎を乗っけるしかないわね。
逢が緊張で固まっちゃった。
ああ、なんて可愛いの。
これはもう不可抗力で襲ってしまっても許される。
左を向いてふぅ、と耳元に息を吹き掛ける
「っ······!?」
肩がビクッてなって面白いわね。
「る、留恵······」
ああ、そんなに見つめられたら抱きしめたくなっちゃう。
「っ〜〜!?」
はっ、つい抱き締めてしまった。
まあ、可愛かったら大丈夫よね。
「さ、そろそろ始めましょうか」
こんなことをしている場合じゃないわ。
今は逢と戦うことだけを考えなくちゃ。
「そうだね。じゃあ合図はまた硬貨が落ちたらでいい?」
「いいわよ」
準備がいいわね。
やっぱり今日は1人なのかしら。
それなら帰りも抱き締めたいわね。
私が『天使化』すると逢も硬貨を投げてから、『悪魔化』した。
あら?
今日は脇差を使うのね。
やっとリーチの不利に気付いたのかしら?
カンっとコインの落ちるが鳴り響く。
一気に逢が詰め寄ってきて、両方の脇差で攻撃してくる。
あら?
思ったよりも重いわね。
ナイフと脇差でこんなに変わるものなのね。
今度はそのまま左手の脇差で突き刺そうとしてきたが、私は槍を回転させて躱す。
逢が後ろへ飛び退く。
今度は私から見て左側から回り込んできた。
左の脇差で上から、右の脇差で横から攻撃してきた。
そこをなんとかいい感じに槍を斜めにして防ぐ。
するとまた逢からいい匂いがした。
これ以上嗅いでいると理性が危ない気がしたので、押し返した。
一呼吸置くために鳩尾を突くのも忘れずに。
「うっ、ゴホッゴホッ」
やっぱり噎せちゃったか。
反省。
そろそろ大丈夫かな?
よし突撃!
まずは上から槍を振り下ろす。
お、しっかり避けれたね。
槍を回して左脚を狙う。
こっちは避けきれなかったみたい。
あ、『悪魔化』が解けちゃった。
残念。
つい楽しくなっちゃうのよね。
「ナイフよりも脇差の方がいいんじゃない?」
逢にアドバイス紛いの事をする。
「僕もそう思ってる」
そう思うでしょ?
やっぱり私たちは運命共同体ね。
あ、あと伝えなきゃいけないことがあったの忘れてた。
「明日明後日は休日だから、しっかり身体を休めておきなよ。休日は私と戦わなくていいから。」
本当は一緒に居て欲しいけどそれで逢に身体を壊されたら彼女失格だからね。
「わかった。じゃあこれから平日は毎日戦うって事でいい?」
「いいわよ。それじゃあまた来週」
「じゃあね」
さっさと家に帰る。
なんだか急に逢を抱き締めたことが恥ずかしくなってきた。
今夜は熟睡出来なさそうね。
すみません。
これからしばらく忙しくなるようなので1週間に1話投稿する事にさせてもらいます。
前回、2日に1話投稿すると言いましたがそれも難しいみたいです。
楽しみにしていただいた皆様には本当に申し訳なく思っています。
余裕ができたら段々と1日1話投稿に戻していきます。
これからもこんな私の小説を読んでくれたら嬉しいです。




