決闘①〜留恵視点〜
「早いね。そんなに楽しみだったの?」
「まあ」
嘘、私と戦うのが楽しみだったの!?
それは嬉しいわね。
「ふーん、じゃあ早速始めよっか」
「うん」
でも少しだけ素っ気ないフリをしておきましょう。
「······右のは何かの毒?それともうひとつは媚薬かしら」
「······!」
当たりみたいね。
でも残念。
私、毒はあまり効かないのよね。
でもそうやって頑張って私に勝とうとしてくれてるってことだけで嬉しいわ。
「匂いでわかるわ。昨日とは違った匂いだったからね」
「雨里さんは凄いね」
えへへへ。
逢君に褒められちゃった。
嬉しい。
幸せな気分。
あ、そうだ。
やってみたいことがあったのよ。
「『雨里さん』呼びはやめて。ずっと気になってたのよ。だから留恵でいいわ。留恵って呼んで。さん付けもしなくていいからね。私も逢って呼ぶから」
「わ、わかったよ。······る、留恵」
きゃー。
留恵って呼ばれちゃった。
しかも私も逢って呼んじゃった。
馴れ馴れしいかなって思ったけど大丈夫だったみたいね。
あのちょっと困った表情が堪らなく愛おしいわ。
持ち帰りたいぐらい。
「そ、そんな事より勝負よ。開始の合図はあそこの二人にお願いしようかしら」
「え、気付いてたの?」
「あんなの、誰だって気付くでしょ。こっち見て応援してるんだもの。」
逆になんで気付いてないと思ったのかしら?
「二人を呼んでくれる?」
「うん、わかった」
逢が手でこっちに来てと示す。
私も行きたくなるが我慢する。
「何かあったの?」
「二人に開始の合図を任せたくて」
「それくらいお安い御用だぜ」
「じゃあこの硬貨が地面に落ちたら開始ね」
3人の中で硬貨を投げて開始する方法に決まったみたい。
あ、逢が『悪魔化』した
とても綺麗な紅色の眼ね。
吸い込まれそう。
私も『天使化』しよっと。
コインが音を立てて地面に落ちる。
こっちから攻めることで逢がカウンターを狙ってくれると信じている。
逢が薙ぎ払いを躱してこっちに接近してくる。
そのまま槍を頭上から振り下ろし、逢が横を通り抜けようとするのでその通り道を槍で切り付ける。
通り抜けたときに軽く切りつけられたのか傷口から血が出ている。
しかもしっかり毒も塗ってある。
よくやったわ。
えらいわね。
この調子で頑張りましょう。
と思ったがさっきの結構深く入っちゃったみたい。
これじゃあもう少しで『悪魔化』解けちゃうわね。
残念。
でも······
「昨日よりは強くなってるじゃない。1日で凄いわね」
凄い。
たった1日でここまで強くなっているとはおもわなかったわ。
あ、『悪魔化』解けちゃった。
「でもちょっとまだ足りないわね。」
多分もうちょっとで私に勝てるようになるんじゃないかしら。
『天使化』を解く。
「じゃあまた明日ね」
楽しくなってきたわ。
足取り軽くスキップで公園を出た。




