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悪魔となって  作者: 羊木 なさ
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満月だとしても

いや、まじで眠れなかった。

布団には入ってみたものの目が冴え渡りすぎる。

そして一睡もできぬまま学校に来てしまった。


「逢君、おはよう。気分はどうだい?」

「最悪だよ。眠いのか眠くないのかよくわからない状態が続いてる」

「じゃあこれ飲んで」


鈴の差し出したものは昨日と同じエナジードリンクだった。


「まじで言ってる?」

「これで気分もスッキリ」


ため息をつきながらもドリンクを口に運ぶ。


「ああ、なんか悪化した気がするけどまあいいや」

「成功したみたいで何よりだよ」


どこかふわふわした感覚を抱きながら授業へと向かう。




放課後、いつもの公園へ向かう。

ほんの少し木の葉が色づいているのが伺える。


「逢、一発俺を殴ってみろ」

「オーケー」


多玖が『悪魔化』したのを見計らってから踏み出す。

拳を引き、腰を捻り全身の力を拳に集中して多玖の腹を殴る。


「っ······まあ良いんじゃないか。あとは意識が飛ばないよう耐えてれば完璧だな」


未だに鈴のエナジードリンクが抜けていないので恐らく大丈夫だろう。


「残りの時間は仮眠に費やしていいよ。徹夜で疲れただろうし」

「え?」

「じゃあ俺たちは帰るか」

「そうだね」

「ちょっと待てよ······」


僕の叫びは虚空へと消えていった。


「どうするか······」


確かにあと2時間あるので普通だったら仮眠は可能だ。

しかし今は普通じゃない。

あのくそやばドリンクを飲まされたのだ。

一応寝っ転がってみるか。


『ああ、全然眠れねぇ』

ちょっと眠くなってきたかもしれない。

『うるせぇな眠れねぇだろ』


頭の中に声がひとつ増える。

段々と意識が朦朧としてき······た······。


『くそ、結局眠れずに俺の番かよ』




体を起こして周囲を見渡す。

ったく、ベンチなんかで寝るなよ。


「おはよう、逢君。それとも『完全化』した逢君かな」

「お前は······鈴か」

「よくわかったね」

「で、何の用だ。お前らはさっき帰ってただろ」

「単刀直入に言う。いつもの逢君に戻ってくれないか?」

「はっ、そりゃあ無理だな!」


最速で爪を伸ばし鈴に突き刺す。

すると腕を伸ばした先には爪が落ちていた。


「多玖、てめぇか」

「正解だ」

「······めんどくせぇな」

「それで、何故戻れない?」

「そりゃあお前が変なの飲ませたからだろ」

「どうゆうことだ?」

「お前らだって機嫌の悪い日くらいあるだろ?大体寝たら治るんだがあんなカフェインの塊飲まされたら寝ようにも寝れねぇよ」

「そうか······」


そう言うと鈴は何やら注射器を取り出した。


「多玖、押さえて」

「あいよ」


瞬時に多玖に背後をとられ、腕を掴まれる。


「お望み通り寝かせてあげるよ」


そう言うと鈴は手元の注射器を俺に刺し中身の液体を投与した。


「く······そ······」


段々と意識が薄れていく。

麻酔薬か?

まあいい、これで少しは寝れんだろ。


「注射を打つのは初めてだったけど上手くいって良かったよ」

「大丈夫なのか?」

「量はそんなないし少ししたら起きるでしょ」

「そうだといいな······」




意識が段々と覚醒していく。

······ああ、確かあいつらに麻酔を打たれたんだっけな。

くっそ体が重い。

数分かけてようやく瞼が開けられるようになった。


「起きた?」

「留恵?」


ああ、また膝枕されているのか。


「そうだよ。今日は満月だけど大丈夫?」

「仮眠とらされたからね。もう大丈夫」

「そっか······。じゃあ始めよっか」


眠りから醒めたばかりの体に鞭を打ち、立ち上がる。

留恵から距離を取ってからいつもの如くナイフを取り出し構える。

右足を後ろに引き、その足で一気に踏み出す。

ナイフと槍が交差し甲高い音が辺りに鳴り響くのがわかった。

無理だと思ってましたが投稿できました。

もう少しで完結するので応援よろしくお願いします。

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