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悪魔となって  作者: 羊木 なさ
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夏の終わり

留恵が釣ったサメはルキフグスによって調理されディナーとなっておいしく食べられた。

そして食事をしてから数十分が経過し、今は留恵といつもの勝負を挑もうとしていた。


「ねえ、留恵」

「なあに?」

「今日もいつもみたいに留恵と戦いたいなーって」

「いいわよ」

「ホントに!?」

「じゃあ時間もないし······ジャンケンでいいかしら?」

「うん、もちろ······ん?」

「最初はグー」


唐突に始まったじゃんけんに驚きつつも掛け声を合わせる。


「「じゃんけんぽん!!!」」


僕はパーを出し、留恵はチョキを出した。


「「······」」


悲しみにくれていると奥から鈴が声をかけ、はやくこっちへ来るように促した。


「これから何かあるの?」


留恵と二人で砂浜に向かいそこで待っていた鈴にそう聞いてみた。


「まあ見てなって」


砂浜で6人で佇むこと5分ほど。

突然ヒュ〜という甲高い音が聞こえ、海から花火が上がった。


「わぁ、きれい!」

「ほんとね」

「すご〜い!」


海から空へ炎が駆け上り、花開く。

ぱっと開いてはすぐに散ってしまう儚い炎を見てまだ夏が始まったばかりだったことを思い出す。

ああ、今年はとても楽しい夏になりそうだ。




「ふあぁ〜」


午前9時頃。

カーテンから漏れ出る朝日が瞼に突き刺さり緩やかに覚醒を促す。

日付を見ると8月31日。

ただただ虚無感に打ちひしがれる。

海に行った次の日からは毎日多玖と鈴と特訓をしただけだ。

あと夜に留恵と会っていただけだ。

······思ったより充実していたな。

そんなことを考えながら布団から這い出てリビングに向かう。


「おはよう」

「やっと起きたか」

「逢君、おはよう」


寝ぼけた頭では何が起こっているかわからないがイレギュラーなことだけはわかる。


「······なんでここにいるの?」


やっとわかった。

葉月のかわりにこいつらがいるのがおかしいんだ。


「明日は満月だろ?だから逢のあの性格が悪くなるやつをどうにかしないとって思ってな」

「色々持ってきたから安心してね」

「はぁ」


確かに自分は満月の日は多少性格が荒くなるが、わざわざ直そうとするほどでもないと思う。


「まだまだ時間はあるからどっか行くか」

「僕が朝ごはんを食べ終わったらね」


冷蔵庫に何か無いか探していたがバナナしかなかったので諦めて冷蔵庫を閉める。


「そんなこともあろうかとジャーキーを持ってきた」

「お前のペット用じゃん」

「あとチャーハン」

「強すぎ」


何故か鈴が持ってるチャーハンを貰い、リビングで食す。

食べ終わると少し疑問に思っていたことを2人に訊ねてみる。


「ところで葉月は?」

「俺のペットの散歩を頼んだら快く受け入れてくれたよ」

「ついでに1時間は帰って来てないな」

「まあ何かあったらこっちに連絡が来るから大丈夫だよ」


全くどこまで行ったのやら。


「とにかく満月の対策は夜やるとして、今は逢君を強くしないと」

「じゃあ筋トレでも·····」

「ちょっと待て。今日で夏休みは終わり。つまりだ。課題はどうなった」

「「······あぁ」」


今日の予定は課題を終わらすことに決定した。


「課題は持ってきたか?」

「······今連絡したからそろそろ届くと思うよ」

「ワン!」


窓を通り抜けて鈴の魔獣が袋を持ってやってくる。


「ありがとう。このジャーキーはみんなで分けてね」

「俺も取ってこないとな」

「多玖のもここにあるよ」

「強すぎるだろ」


そんなこんなでたっぷり10時間、課題に時間を費やしたのだった。




「やっと終わったぁ······」

「さすがに疲れたな······」


二人が課題を終わらす間、僕は昼ごはんを作ったり夕ごはんを作ったり留恵に惨敗したりしていた。

散歩から帰った葉月も顔を青ざめながら課題を終わらせていた。


「逢君はそこの袋に入ってる飲み物を飲んどいて」

「わかった」


床に置いてある袋の中から1本の瓶を取り出す。


「これで合ってる?」

「合ってるよ」


蓋を開けて一気に飲み干す。

特に変わった感じもなくただただ果実の入ったジュースを飲んだだけな気がする。


「これは?」

「特製エナジードリンク。これで逢君は絶対に眠れないから安心して明日を迎えてね」

「なんでだよ」

「今の逢君のまま『完全化』したら性格もそのままじゃないかなって思って」


よくわからないがとにかく今日は眠れないらしい。

もしかしたら来週、再来週と投稿出来ないかもしれません。

出来なかったらその分まとめてあげます。

ついでにあと4話くらいで終わらす予定です。

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