海④
「ほらルキフグス、君の分だ」
「いやー、ほんとにありがとな」
ルキフグスが起きてから少しすると焼きそばは出来上がった。
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
「おー!美味いな」
「おいし〜!」
それぞれが自分達で作った料理に舌鼓を打つ。
「多玖君、あ〜ん」
「ちょっ、やめろよ」
多玖も満更でもなさそうに。
「逢、はい」
「おぶぉっ!」
留恵に無理やり口に焼きそばを突っ込まされた。
まあ美味しいんだけど。
留恵が焼きそばを咀嚼する所を笑顔で見守っている。
「君たちはこっちだよ」
鈴は魔獣達に焼きそばの代わりに先程台所で作っていた別の料理を渡している。
3匹の狼達は協力してお皿に焼きそばを盛り付け勝手に食べ始めている。
半分ほど食べたところでお皿を鼻に乗せ3匹でどこかへ移動してしまった。
少し経つと一人、また一人と完食し始める者が出てきた。
「ルキフグスそろそろ行けるかい?」
「ああまだちょっと眠いがなんとかなるさ」
全員が食事を終え食器を片付け終わった頃、鈴がある提案をした。
それはルキフグスが船を出してくれるからそれに乗らないか、というものらしい。
特にこの中に船酔いする人は居なかったので、みんな快諾した。
「わぁ〜!」
「なかなか大きいのね」
「小さい頃はよくこれに乗せてもらったんだよね」
「二人ってそんな前から仲良かったんだな」
「まあね」
みんなで食器を洗っている間にルキフグスが少し席を外し、船を取り出したらしい。
どうやら海関係の悪魔らしい。
「おーい、もう乗っていいぞー」
海岸に近付き、そのまま船へ乗り込む。
「だいたい5分ぐらいで着くからな」
ルキフグスも鈴も船に乗ると言うだけでどこに行くとは言っていない。
僕たちは行き先も知らずただ船に乗っていた。
ルキフグスの言った通り5分ほど経つと船は停止した。
「ルキフグスさん、ここはどこなの?」
「どこって海だが?」
「そうじゃなくてここには何かあるの?」
「ああ、ここは絶好の釣りスポットでな。ここで今日の夕飯を調達してもらおうと思って連れてきたんだ」
ルキフグスと知理の会話を聞くにどうやら釣りをするらしい。
ルキフグスが奥の扉を開き、釣竿を何本か持ってくる。
「ほら、好きなのを持ってけ」
散らばっていた釣竿のうち何となく目に付いた釣竿を手に取る。
「ここらへんならいい感じの魚がとれるんじゃねぇか?なるべく大きいのを釣ってくれよな」
釣竿を持った僕たちは各々糸を垂らし始める。
「ぜ〜んぜん釣れなぁい!」
釣りを始めてから15分経つがほとんど釣れない。
強いて言えば多玖が小魚を1匹釣れたくらいだ。
「もう直で行く!」
そう言った知理は翼を出し、細く伸ばしてから海に突っ込んだ。
何度も突っ込んだり引き上げたりしていると8回目でやっと1匹だけ翼に突き刺さっていた。
「やりぃ!」
「私も私も!」
「はいはい、2人はあっちでやって来てくれるかしら?魚が逃げちゃうわ」
「はーい!」
「りょーかい!」
葉月と知理が後ろ側ではしゃいでるのを横目に見て釣りを続行する。
すると留恵が翼を出し始めた。
「何を?」
「しっ。静かに」
僕が尋ねるが唇を指で塞がれ押し黙ってしまう。
すると息を殺しながら槍を海中に刺していく。
少しの間、柄の部分を伸ばし続け海深くへと槍を潜らせていく。
「はっ!」
一気に槍を海に押し込み何かに突き刺す。
そして槍の柄の部分を消しながら引き上げていく。
「逢、網持ってきて」
「うん」
すぐ後ろにあった少し大きめの網を持って来る。
「引き上げるよ」
留恵が槍を引き上げるとその先にはサメが突き刺さっていた。
「うおっとっと」
何とか網ですくい上げることが出来たのでゆっくりと甲板にサメを降ろす。
「「「······サメかぁ」」」
腕を胸の前で組んでドヤ顔の留恵がやけに印象的だった。
なんかサブタイトルが手抜きみたいになってるの嫌ですね。
といっても特にいいアイデアはないのですが。




