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悪魔となって  作者: 羊木 なさ
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決闘

バッと右足で踏み込み右に回り込む。

すぐには攻撃せずそのまま留恵の周りを半周ほど走ってからナイフを左手のナイフを投げる。

留恵は柄の部分でナイフを弾くがそのナイフは明後日の方向には飛んでいかず、鎖に絡まって手繰り寄せられる。

伸縮自在の鎖。

使用者によって最小値最大値は変化するが慣れさえすればそこそこ使える優れもの。

価格は1000円ちょっとで魔道具にしては安い方だ。

そんな鎖をナイフから解き留恵の槍に向かって投げつける。

それと同時に左から回り込み重心を落としながら左手のナイフで背中を切り付ける。

白い翼が目の前に広がり、ナイフも翼に阻まれる。

一旦距離を取り右手を確認するとそこには強く握り締めた拳だけがあった。

留恵の足元には恐らく鎖だったと思われる残骸が落ちている。


「チッ」


秘策が粉々になっているのを見て思わず舌打ちをしてしまう。

腰元のナイフを取り出し両手で構える。

肺の中の空気を吐き出し奥歯を噛み締める。

そっと犬歯が伸びていくのを感じ少しニヤける。

ある程度の長さまで伸びたら全速力で留恵に向かって直進する。

留恵が牽制として何発か突いてくるがそんなのは眼中にも入れず進む。

左手のナイフを留恵の顔面に投げ、右手のナイフを腹部に投げる。

両方とも弾かれてしまうが問題ない。

スピードは殺さずに留恵の両腕を掴みそのまま先程伸ばした犬歯を使い噛み付く。

しかし左から迫ってきた翼が首に打撃を与え、そのまま真横に吹き飛ばされる。


「ッー!」


首に猛烈な痛みを感じ『悪魔化』を解く。


「いえーい」


留恵がしてやったりという表情を浮かべながらこちらを見ている。


「あぁー」


四肢を地面に投げ出し無気力そうな声をあげる。

すると留恵が近付いてきて顔を寄せる。


「さっきの長い歯は?」


僕の胸に顔を置き下から口内を覗き込んで来る。


「もう引っ込んだよ」

「そっかぁ······」


残念そうな顔をしながら留恵は起き上がり、僕に手を差し出す。

感謝の言葉を述べつつ留恵の手に捕まり僕も起き上がる。


「悪魔の方が身体能力高いから抑え込めるかなー、って思ったんだけど無理だったね」

「素の力が違うんじゃないの?」


筋トレ毎日頑張ってるんだけどなぁ。


「ねぇ今度は······」


僕の顎に白く細長い指を這わせ、その後額と額を重ねて


「その歯。じっくり見せてね」


そう言った。

突然の動作に驚き数秒固まっていると留恵が場の空気を変えるように言った。


「まだそんなに時間経ってないしアイス食べに行こ?」

「うん」


公園の出口へと2人並んで歩く。

コンビニなら反対側の出口から行った方がはやいし今向かってるのは『シャル』だろうか。

そう思いながら数分ほど歩いていると少し先に『シャル』が見えた。

久しぶりに行くなぁ。

恐らく最後に行ったのは2、3年前だろう。

留恵がドアを開けるとチリンチリンと鈴の音が鳴り響いた。


「いらっしゃいませ〜」


ここは店主が1人で切り盛りしているアイスクリーム屋だ。

ブラウンベージュで肩よりも少し長めの髪。

とろんとしたタレ目で少し間延びした口調。

顔立ちも整っている方で彼女目当てに来る人も少なくはない。

普段ならもっと賑わっているがもうすぐ閉店時間になるため人は疎らだ。

店主の頭上にあるメニューを少し見て留恵が店主に近付き注文をする。


「クッキーバニラを1つ」

「チョコレートを1つ」


続いて僕も注文する。


「かしこまりました〜」


店主はカップを2つ用意し、そこにそれぞれのアイスクリームを乗せる。

その間に600円を用意するが留恵にやんわりと手で止められ渋々300円を出す。


「600円ちょうどお預かりしま〜す」


アイスをそれぞれ手渡しした後600円を受け取り、レシートを渡して来た。

留恵がさっと辺りを見回し空いている席へと向かう。

席に座り2人でアイスクリームを食べ始める。

雑談をしながら半分ほど食べ終わったとき、店主が近付いてきた。


「少しいいかしら?」

本来なら0:00分にあげるはずでしたが寝ていて予約投稿し忘れました。

すみません。

次のお話も楽しみにしていてください。

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