告白〜留恵視点〜
逢君に呼び出された。
何でも大事な話があるとのこと。
なんだろう。
私が逢君の事をいつも見つめているのがバレたのかしら?
いやそんなことはないはず。
いつもバレないようにやっているもの。
だとしたら一体なんなんだろう。
わからないけどとにかく向かうしかない。
「好きです!僕と付き合ってください!」
告白。
告白されてしまった。
私はただ逢君を見つめることさえ出来れば良かったのに。
「君は隣のクラスで悪魔の曽宮 逢君だよね?」
一応知らない人のフリをしておく。
まあ私が逢君の事を知らないなんていう世界線は存在しないのだけれど。
「え······」
「私はすぐにわかったよ。私も天使だからね」
一応逢君も気付いているだろうが天使ということを言っておく。
そしてOKを出そう。
私もあなたのことが好きでした、よろしくお願いします。
「さっきの告白の件だけど、条件付きでならいいよ」
えええええ、何を言ってるの!?
しっかりして私。
落ち着くのよ。
大丈夫。
私なら出来る。
「······条件?」
「そ。私と勝負して勝てたら付き合うよ。勿論何回でも挑戦可。どうする?」
何言ってるのよぉ。
どんどん酷くなってるじゃない。
どうする?じゃないのよ。
ここで逢君が乗ってこなかったらどうするのよ!?
「やるよ」
よ、良かった。
「じゃあ、今日の8時に善悪池公園で」
「わかった」
「またね」
「じゃあね」
これでひとまず安心ね。
後は適当に戦って負ければいい。
そしていつか逢君にこの事を伝えよう。
「うおおおおおっ」
逢君がこちらへ距離を詰めてくる。
よし。
ここで負ければ······
「ぐっ······」
「遅い!」
『遅い!』じゃないの!
そこは反応出来なかったフリをしてやられればいいじゃない!
「逢君、思ったより弱いね」
「っ······!」
「まあいいや。じゃ次は明日ね。期待してるよ」
期待してるから、応援してるから、はやく私を倒して。
恥ずかしくて勝負が終わった後は逃げるようにしてその場を去った。




