告白
初投稿につき至らぬ所があると思いますが暖かい目で見てください。
それと1話だけ見てやめるのではなく、最新話あたりを見てからやめてください。
多少は読みやすくなっているはずです。
神魔歴983年 5月14日
「好きです!僕と付き合ってください!」
僕は自分がずっと好きだった雨里 留恵さんに告白した。
少しベタだが放課後に少し校舎の裏に来てもらうよう伝えて。
「君は隣のクラスで悪魔の曽宮 逢君だよね」
「え······」
「私はすぐにわかったよ。私も天使だからね」
雨里さんが天使?人間ではなく?
「さっきの告白の件だけど、条件付きでならいいよ」
「······条件?」
「そ。私と勝負して勝てたら付き合うよ。勿論何回でも挑戦可。どうする?」
「やるよ」
やるしかない。
「じゃあ、今日の8時に善悪池公園で」
「わかった」
「またね」
「じゃあね」
8時ちょうど。
日はとっくに沈み、気温的にも心地がいい。
そんな中、僕は雨里さんと向かい合い得物を構える。
僕は愛用しているナイフを、雨里さんは『天使化』をして槍を創り出し構える。
「うおおおおおっ」
踏み込んだ瞬間に左脚と右眼を『悪魔化』する。
視界が紅く染まり、雨里さんが鮮明に映し出される。
そして一気に近づき切り付ける
ナイフと槍が交差する
「ぐっ······」
「遅い!」
だが次の瞬間、僕のナイフはいとも容易く弾かれがら空きになった胴体に刃が刺さり、『悪魔化』が解ける。
「逢君、思ったより弱いね」
「っ······!」
「まあいいや。じゃ次は明日ね。期待してるよ」
そう言い残し、雨里さんは公園を立ち去った。
自分が悪魔だと見抜かれ、雨里さんを天使だと見抜けなかった時点で力の差はわかっていたはずだが、雨里さんは僕が予想していたよりも何倍も強かった。
翌日
「多玖、僕雨里さんに告白したよ」
僕は授業が始まる前の朝の時間に茶髪で尖った髪型でガタイの良い、御園 多玖 にそう話しかけた。
「はぁ!?マジで!?」
「マジで」
「どうだった?」
「一応オッケー」
「······高二で彼女か。成長した 」
「ってか一応って何だよ?」
そこに眼鏡をかけた黒に紫を混ぜた色の髪をしたイケメン、千和 鈴が話に混ざる。
「勝負して勝てたら良いって」
「なにで?」
鈴がそう尋ねた。
「いや、雨里さんは天使だから決闘の方」
「「は?」」
「だから決闘だって」
「そっちじゃなくて、雨里さんって天使だったのかよ」
多玖が目を見張って問いかける。
「そうみたい」
今の時代、ほとんどの天使と悪魔は燃費の良い人間の姿で暮らしているが悪魔は天使を、天使は悪魔を認識することが出来る。
だが相手が上手く人間に化けていたり、格上の相手だと気付かなかったりする。
まあ形式上人間にバレないようにと言われているが、バッチリバレた上に共存しているのでなにも問題はないだろう。
「それで雨里さんと勝負かぁ」
鈴は呆れている。
「んで、勝負はどうだったのよ」
と、多玖が聞いた。
「惨敗」
「おいおい」
そう答えると多玖も呆れている様子。
「ん?じゃあ結局振られたの?」
「いや、何回でも挑戦していいって言ってたからまだ大丈夫だよ」
そう鈴に返した。
「次はいつなんだ?」
と多玖が聞いた
「今日の8時」
「じゃあそれまで俺らと善悪池公園で特訓だな」
「いいの?」
「当たり前だ」
どうやら多玖は僕と特訓をしてくれるらしい。
「僕も参加するよ」
と鈴も言った。
「二人ともありがとね」
授業が始まる鐘が鳴り響き、慌てて席に着く。1限目は理科だ。
ここは善悪高等学校。
悪魔でも天使でも人間でも通える高校だ。