天使な幼女様は旦那様。
#ヤンデレ小説書いたったー
君に捧ぐ愛の檻企画
参加作品です。
身売り結婚ここに極まれりだよね。
私は麗しい新郎様を見下ろして思った。
「誓いの口づけを。」
魔神官長が飾りづえを掲げていった。
「ミラン。」
旦那様がキラキラした目で見つめてる…魔聖堂内に人々が私達を注目しているのがわかった。
観念して身をかがめて口付けた。
私はミラン・イスティア。
農耕柴犬の国の男爵だ。
旦那様は鉱山工芸小人国の大商人
泣く子も黙る天使微笑商会のアンジェリスさん…。
このうるわしい守銭奴が今日から私の旦那様だって〜。
あ〜畑でクワ振るいたいです、胃が痛いよ。
「魔界が滅ぶ瞬間まで夫婦とみとめる。」
魔神官長が宣言した。
「幸せになろうねミラン。」
私に抱きついてアンジェリスさんが…旦那様が笑った。
ああ、みんな貧乏が悪いんだ。
うちは代々貧乏男爵だ。
その証拠に私の父親は人型魔族だ。
同族の旦那様は結納金高くってもらえなかったと母親がいってた。
まあ、ラブラブだけどね。
それでも少ない領地税と自給自足の生活でなんとかなってたんだよね。
アンジェリスさんはおとうの関係で入ってきた商人さんでおとうと同じ鉱山工芸小人だったんだよね。
おとうと違ってヒゲはえてなくて美しい少女のようなアンジェリスさんにびっくりしたよ。
「ミラン、行こうか?」
アンジェリスさんが…旦那様が手をだしたのでつないだ。
どこをどうに見ても美少女を連れた犬耳としっぽの超小柄な人メインのコボルトだ。
旦那様は金の髪に青い目で私より頭半分ほど身長が低い。
「可愛いカップルね。」
披露宴の招待客がいった。
胃が胃が痛い。
茶色の犬耳としっぽしかコボルトらしくない私は可愛くないです、ほぼ人型だし。
ああ、冷害さえなければ〜。
旦那様に身売りしなくてすんだのに〜。
ええ、冷害で作物がちょっと…手元不如意になってしまいました。
国も援助できるほどあの頃豊かじゃなかったしな〜。
だからアンジェリスさんに相談したんだ。
借金する方法をね。
だってしらなかったんだもん。
『僕が貸しますよ。』
キラキラしたあの目で告げられて借りたのが間違えだったよ…い、胃が痛い。
あっという間に借金が膨らんでアンジェリスさんに迫られた。
私がアンジェリスさんに嫁入りするかアンジェリスが私に婿入りするか。
『どっちにしても結婚じゃないですか〜。』
私がいうとキラキラ笑われた。
『僕のこと嫌い?』
アンジェリスさんが小首をかしげて弁護士が条件提示したじてんで胃が胃が胃が胃が痛くてたまらなくて…現在に至ると。
あれよあれよと結婚式の準備整い荒れ果てた男爵館の整備が整って私がおかあから男爵位をついだらすぐに結婚と言うことになっていた。
両親が老後に暮らす温かい火の国の別荘まで準備されてた日には私、人生つんだなと胃に激痛をおぼえたよ。
「ミランが可愛いのは当たり前だよね、誰にも見せたくないな。」
旦那様が私の腰を抱き寄せてた。
容貌と違って力が強いから軽々と抱え込まれた。
さ、さすがドワーフだよ。
胃、胃が痛いよ~。
大きくなったよね。
少しだけ僕より大きい嫁を見ながら思った。
闇グモが紡いた銀の花嫁衣装がにあっている。
出会ったのはまだ…嫁が小さい頃だ。
親友が僕の店に遊びにミランを連れてきたんだった。
『初めまして。』
ちっちゃい茶色の柴犬耳の獣人が僕に頭を下げた。
『かわいいだろ、アンジェリス、俺の娘のミランだ。』
柴犬獣人の男爵に婿入りした親友がニコニコとミランの頭を撫でた。
沢山の商品に驚いているのか尻尾がピコピコ動いているのが見えた。
可愛くてしかたなかったのではやりだったフワフワのアルパカのぬいぐるみをあげると可愛い声でお礼をいって大事そうに抱いてた。
確かにかわいい、でも恋愛感情じゃなかった。
それからしばらくは普通の付き合いだった。
『娘は可愛いぞ。』
親友のオリンアスが取り引きのたびに戯言を言ってたが僕は特に何も感じなかった。
堕天使とのハーフの僕をさげすんだ連中を見返してやりたかった。
ひげが無くて悪いか〜。
オリンアスはその点容姿は完璧にドワーフの優男だけどな…だが酒と戦闘は弱いのであいつもさげすみ対象だったよな。
だから自然と親友になった。
堕天使な父親はドワーフな母親を囲い込んで見せたくないとほざいて子供の僕にすらいかくする男だしな。
母親にどかされて泣くくらいならするな。
僕はとうさんとちがう。
囲い込むなら相手が気がつかないくらい完璧にして見せる。
僕をドワーフらしくないとイジメた連中のようにかんぷなきまでにたたきつぶしちゃまずいよね。
『店長、嫁取りした方が信用されますよ。』
店員のケンタウルスのローランがそろばんをはじいた。
貴族連中の顧客が既存の老舗に行ってしまうという話しらしい。
老舗がうちから仕入れてというのもあるとか。
奴の方が守銭奴だからな。
『そうか、相手がいない。』
あっさりと答えてしらをきった。
ドワーフのよめなんぞいらん。
ごっついんしかいないじゃないか。
泣く大人も黙る天使微笑商会の社長の嫁だぞ。
もちろん見栄えも良くてマナー完璧の美人がいいに決まってる。
『どっかにいないんですか、社会的地位を高めてくれるお嫁さん。』
ローランが高地位の貴族と直接取引ができれば利益もあがるのに〜とぼやいた。
そんなときに嫁が来たんだ。
『あ、あの借金ってどうすればいいんですか?』
小さかった茶柴の幼女が綺麗な美女に変身って感じじゃなかったけど。
好みはどストライクだった。
単純に考えれば彼女の親父の親友で僕はかなりとしうえだ。
でも…諦めるには遅過ぎる。
『どうしたの、僕に話てくれるかな。」
ニコニコと人のよいふりしてどうしたら手に入るか算段した。
それに次代男爵だ、コボルトは女性のほうが多くて跡取りは女性だからな。
『冷害で被害が出てしまったんです。』
フルフルと耳を伏せてミランが言った。
そういえばコボルトの国の王子が闇の魔神族に身売りするという噂をきいた。
冷害で立ち行かなくなるほど国がまずいのであれば弱小男爵領など一たまりもないだろう。
『僕から借金すればいいよ。』
多分返せなくなるとふんで提案する
なんて凶悪な男何だろうね。
僕はそう思いながらもミランを手に入れるために画策した。
本当はうまく買えば安くあがるところを高級な種苗店を紹介したり研究者をけしかけてより費用がかかるようにした。
おかげで寒さに強い作物はできたけど借金は返せないところまで膨らんだ。
借金のとりたてで結婚を迫ると嫁はこの世の終わりみたいな顔で腹をおさえた。
『僕のこと嫌い?』
小首をかしげるとフルフルと首をふって否定するけど明らかに涙目だ。
嫁には恋人も婚約者も片想いの相手も幼なじみもいないはずだ。
問題なく僕と結婚できるはずだよね。
耳としっぽがフルフル揺れているのを見て思った。
可愛いと…。
僕もたいがい変態だよね。
なにはともあれ可愛い嫁は手に入った。
父親のようなヘマはしない。
男爵はミランに継がせておいて親友夫婦は外国の別荘に追いやった。
ミランは畑仕事さえしてれば落ち着くらしい。
鈍感な君をこの広いイスティア領という檻に閉じ込めよう。
面倒なことはすべて私が引き受けるから君はのんびりと畑仕事をしながら僕に愛されればいい。
僕が笑みを浮かべると愛しすぎた嫁が腹を押さえてブルブル震えた。
ベッドの上で抱きしめながら思った。
とりあえず…医者が必要らしい、胃弱なのか?
畑仕事をしながら空を見上げた。
「ああ、落ち着く。」
草むしりをしながら思った。
畑にビバークしたい。
領主館に帰りたくない。
「い、胃が胃が…。」
考えただけで胃が痛む。
鎌を投げ出してお腹をおさえた。
「ミラン、大丈夫かい?」
旦那様がどこからともなく駆け寄ってきて私を抱きしめた。
絶対なんか仕掛けられてるけど、私ごときの魔力じゃ分からない…ますます胃が胃が。
「無理しちゃダメだよ。」
旦那様が優しくそう言って私を抱き上げた。
さすがドワーフだよ、身長私の方が大きいのに。
「大丈夫です。」
涙目で旦那様を見た。
「君は僕の宝物だよ。」
優しく私の頭をなでて歩きだした。
癒やしの畑が離れていく。
私は旦那様の腕の中で思った。
ああ、人生つんだなと。
きっと一生旦那様の手のひらで転がされる人生なんだろうな…。
空を見上げたら滲んでた。
「愛してるよミラン。」
旦那様が優しく背中を撫でた。
旦那様、幸せは幸せ何ですが。
なぜか昔より胃痛が激しいんです。
むかつきも多いんです。
ああ、癒やしがほしい。
畑で暮らしたいよ〜。
その後妊娠してることが発覚してますます囲われるなんて〜。
はたけ〜。
胃が胃が胃が胃が胃が痛いよ〜。
診断内容は
阿野根の作者は、11RTされたら『神経質』な『男爵』と『天使』な『幼女』の組み合わせで、ヤンデレ話を書きます! shindanmaker.com/482075
う、うん幼児みえるでもいい?
#ヤンデレ小説書いたったー
でした。
駄文を読んでいただきありがとうございます♪