表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

茶髪の侵入者

初めての投稿でいろいろと不備が生じると思いますがよろしくお願いします。

俺は里崎流星(さとざき りゅうせい)

ごく普通の高校ニ年生だ。普通の日常生活を日々たんたんと過ごしていた。あの日までは…



桜の花びらが散りはじめた春のある日、一人暮らしをしている寮に帰るとベッドの上でマンガを読み、くつろいでいる女の子がいた。

肩にかかるくらいの長さの茶色い髪に琥珀色の瞳、どこの学校かはわからないけど制服をきている。

(へ、へやを間違えたのか…)

ペン立てしか置いてない壁に向かう机、ほとんど予定の書き込まれていないカレンダー、一部やぶれた水色のカーテン…

間違いなく俺の部屋だ。

(ならこの子が間違えたのか?)

っていうかここは男子寮だ!

泥棒か!?盗みに入って人のベッドでくつろぐとはなかなかのんきな泥棒である。


「おい、お前、人ん家で何してる!警察よぶぞ!!」俺は茶髪の侵入者を指差しながら言った。

聞こえていないのか茶髪はマンガを読み続けている。

頭にきたのでマンガを取り上げる。

俺の存在にやっと気づいた少女は琥珀色の瞳を丸くして驚いたようすでこちらを見上げている。

よくみるとけっこうかわいい…

だからって不法侵入は許されない。

「謝って出ていくなら警察だけは勘弁してやるから、さっさとでていけ!」


「…私に言ってるの?」

自分の顔を指差しながら茶髪の侵入者が問う。

「他に誰がいるんだよ!ふざけてるのか!?」

少し苛立ち気味に言うと少女の目に涙が浮かびはじめた。

「な…泣くなんて卑怯だろ!泣いたらなんでも許さ」

そこまで言ったところで急に少女は飛びついてきた。

突然のことで抵抗できず後ろに倒される。

馬乗り状態で少女は泣きながら、でもなんだか嬉しそうに言った。

「やっと…やっと見つけてもらえた…」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ