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~狂った運命~

クロックシリーズ (現世)


摩訶不思議ワールドへようこそ。

読んで行くうちにだんだんと私が描いている同じ世界を味わってくれたら嬉しいです

この話はまだまだ続きます

誰も、居ない。




俺は悪い夢を見てるのか、

コンビニにも

学校にも

外は静まり返り、

誰も居ない。




俺はもう一度眠りにつく事にした。







クロック〜狂った運命〜










「まま…」


「ぱぱあ!!?」


ランドセルを背負った2人の少年は、家の中をうろうろと動き回る。


「かける、駆…!なんで誰もいないんだよー!!!全然大丈夫じゃないよう!」

半泣きで少年は言う。


「知らねーよ!す、昴だって大丈夫だって言ってただろっ!!!」

もう1人は怒った様に言い返す。



「とにかく、電話も繋がらないんだからさ、帰ってくるまで待ってよう。」

駆はそう言うと、テレビのチャンネルを手に持った。



テレビがつくと、

そこにはいつものように駆と昴の大好きな番組が流れて居た。



゛気弱戦隊ヘタレンジャー゛

♪てれってれってれってれってー


♪てれってれってれってれってー


気弱戦隊、ヘタレンジャー!


駆と昴は何もかも忘れ、目を輝かせて居た。









「あ゛!!!!!!!!!」



俺は自分で自分の声にびっくりしたが、そんなことより大事な事に気付いた。



そういや今日はアッシュの生ライブ中継だった。

大物シンガーソングライター、AHSSU。

俺はアッシュの大ファンで、DVDも全て買っている程だ。


さっそくチャンネルを手に、テレビをつける。



そこに映ったのは



誰も居ないステージ

不気味に光る照明

ガランとした客席






………………






「あーこりゃもう俺が変だ」


俺はチャンネルをぽいっ、とベットに投げる。


何度も寝た。そして

何度も外を確認したが、


「駄目だ。夢から抜け出せてねー。」


俺はわざと大きな声を上げて見る。



と、ここで変な音がするのに気付いた。

ここまで静まり返った中での初めての音だ

―俺は唾を飲み、聴き耳を立てる。





『ギュゥルルル』



腹が鳴った事に気付いた。


あ、俺の腹の虫だった。


ここまで静かだと、音も変わって聞こえてしまうものだ。

…マヌケとは言わせない。





腹が減った俺はもう一度誰も居ないコンビニへと、足を運んだ。







中に入ると、BGMが流れている。電気もついて居る。


もちろん人は全く居ないのだが。


俺はカップヌートルとおにぎり3つを、レジに置いた。


…まあ、一応


俺は600円を置くと、カメラに向かって、「お釣はいりません」と呟いた。






何してんだ、俺





腹の虫がウルサイのでコンビニの外にしゃがみ込み、先におにぎりだけ食べる事にした。



―不思議だ。妙に落ち着く。



もうここまで来るとどうも思わない。

確かに不気味だが別に今のところ何も不満じゃない。


むしろ臨んでいた世界。


他人は俺を見るなり遠ざかった。

元から人見知りで口下手な上、長年人と話さなかった為表情が作れなくなった。



「竜って、笑わないよなー」


違う。

笑えないんだ。


友達も母さんも俺には冷たい目だった。


そんなに 俺は無愛想かよ

そんなに 避ける必要あるのかよ


悩みなんて無い。

何も無かった。


ただ、いつも何かに苛立って居た。




そんな事を考えながら、最後のおにぎりを開けようと袋を手にした時。




目の前にランドセルを背負った、小さな男の子が2人。




すげー近い。




「「「…………」」」



俺は何故かおにぎりを差し出した。




ありがとうございました。

少しずつ進めて行きますのでまたお願いします


お腹がすいた(*`~´*)

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