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ルッキズム

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ルッキズムって、偏差値なんです。

皆が満点ならば、偏差値50。ただそれだけ。

やっている3Dのネトゲがある。キャラ達は格好良くて、可愛くて、皆大好きになった。そしてそんな私がまず最初に思ったこと。

――え、スタイル良っ。顔ちっさ。モデルさんじゃん。パネェ〜。

これである。どのキャラを見ても、まったく同じ感想を持った。顔が小さくて、等身が高くて、脚が細くて、モデルの様だと思った。きっと作成者はモデルを参考にしているのだと思った。

だが数ヶ月後。そんな感想を抱く事は全くなくなった。だって皆、顔が小さくて、等身が高くて、脚が長いかったから。私の中では珍しいと思うことさえなくなった。

そうしてまた『スタイル良っ』と思ったのは、その集合から外れたキャラが実装された時だった。他の子達よりも等身が高く、脚が長く設定された子だった。

そこでこう思ったのだ。どれだけ優れて居ようとも、数多のものに埋もれてしまえば、それはただの平均なのだと。なんら珍しい事では無いのだと。


「最近、美醜に煩くなっているようだけど、そういう時こそ、私のやってるゲームを進めたいね」

隣に座る彼女はそう言いながら、3Dモデルをぐるぐると動かして眺めている。最初に手に入るキャラだった。故に決して珍しい子ではなく、頻繁に登場する為、そう長々と眺め続けるような事は無いと思うのだが。

「……最初はね、この子、『うわっ、スタイル良、顔ちっさ……。そりゃ本人言う通り美少女だよ……。異論認めねぇ〜』とか思ってたの。

でもさ、この子レベルの子なんて、モブでもプレイアブルでもわんさか出て来るんだよ。だからこそ、今となってはそれが普通になって、当たり前になってしまった。また最初の感動を覚える為には、これ以上のモデルを用意しないと駄目だと感じた。

だからさ、無意味だよ。どれだけ皆が綺麗になっても、際限なんかないの。平均化されて、より綺麗な人が評価されるだけ」

その言葉に此方は何も返す事が見つからなかった。

此奴の言っている事は何の嘘偽りのない言葉であるし、真理である。けれどもそれに気づけるだけの人間が、果たしてどれだけいるのだろう? 此奴と同じようにプレイしている人間は、五万といる。けれどもそれに気づけない奴が大半なんじゃないか?

「でもさ、この子、やっぱ好きなんだよね。どれだけ良いキャラ登場しても、ずっと一緒に居てくれるし、悪ノリしてくれるし、見れば見る程好きになる。それは後から実装されたキャラにはないことだよ。これ、人間関係にも通じるなと思った。それだけ」

それから顔を上げて、僅かに微笑んだ。

「君にも分かって欲しいな」


オマケ

「え゛!! 一緒に来てくれるの!? ガチャ回そうかな……」

「お前最初『あースルーかなー。後半考えて』とか言ってただろ……。何だよ、その手のひら返し」

「ふっ……甘いな……。『同行する』という事はそれだけ目にする機会が多いということ。それは好きになる確率が必然的に多くなるということ。そうなるとビジュ、キャラ性抜きにしても引きたくなるよね……」

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


ルッキズムの話を聞いて、思ったことは私がやってるゲームの事でした。


『うわっ、顔ちっさ、足なっが。モデル体型だ!!』

とか最初は思ってたんです。


でもそう思っていたの、最初だけ。

だってその子レベルの子なんてわんさか出てくるから。

今となっては『この世界の平均』程度にしか思えなくなりました。

んでもって次にそう思ったのは、その子よりも等身の高い子が実装された時でした。


今の現代の縮図だと思ったんです。

皆が皆綺麗ならば、スタイルが良ければ、それはただの平均。何ら珍しい事では無いんだと。

それをいくら追い求めても、いたちごっこだって。


でも初期のキャラだからこその思い入れもあります。

ずっとパーティ支えてくれたし、ストーリーでも頻繁に顔だしてくれるので、もう、好き。大好き。


この後『うわっ、モデルさんっ!!』って思うことが数多くあると思うけれど、この気持ちには勝てないだろうなと。


そう思ってくれる人が少しでもいてくれたら嬉しいなと思います。

別に外見を蔑ろにしても良いなんて事は無いけれど、そればかり消費するのは少し違うよね。

という話。

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