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第19話 あれ程、思い付きで新キャラ投入は止めろと―2

 思わず、最終部の話にまで話が飛びましたが、本当に先走り過ぎにも程があるので、話を戻します。


 本当に此処までのことになるとはというのが、アーイシャ・アンマールこと広橋(上里)愛やその娘の鷹司(上里)美子について最初に描いた第9部、この世界で言えば1590年から1591年に掛けてを描いた頃を思い起こした際の想いです。


 この第9部の大プロットを立てていた頃ですが、ローマ帝国復興等が中心となる第8部を描き終えて、この後のこの世界の歴史の流れ、更にこれまでに登場して来た主な登場人物について、大プロットを立てていたのです。


 そして、ローマ帝国の次なる目標はローマを中心とするイタリア半島制圧で、更には東西教会の合同を図るだろう、とまで考えたのですが。

 その一方で、ローマ帝国復興によって領土を大きく削られたオスマン帝国が、ローマ帝国に対抗するための様々な政治経済軍事改革を行わない筈が無い、とも考えることに私は成りました。


 そして、政治経済の面はともかく、軍事改革については上里清と上里丈二がオスマン帝国に派遣されたことにして、その兄弟の視点からオスマン帝国の軍事改革を描こうとも考えました。


 ですが、その一方で私の完全な悪癖と言われても仕方ないですが。

 こうした状況にある以上、様々な贈り物(?)がオスマン帝国から上里兄弟にあってもおかしくない。

 と考えたことから、アーイシャ・アンマールが上里清に贈られることになった次第です。


 その一方で、アーイシャ・アンマールですが、様々に元マンダ教徒だった等の背景を附加したことからトンデモナイ女性になっていくことにもなりました。


 その一方で、前にも述べましたが、同居している家族が憎みあって戦うというか、ハラスメントを相手に行うというのが、私にはどうにも上手く描けないという事情が相まったことから。


 本来ならば、正妻と愛妾が憎しみ合うことになって、上里理子がアーイシャ・アンマールを様々に苛めるのが当然(?)なのでしょうが、作中では年齢差(上里理子とアーイシャ・アンマールは18歳の年齢差があり、この世界が早婚傾向にあることも相まって、二人は母娘で通る年齢差です)から、上里理子がアーイシャ・アンマールを娘のように可愛がることになり、最終的には上里理子がアーイシャ・アンマールを養女に迎えるまでの事態が起きることになりました。


(その一方で、アーイシャ・アンマールが鷹司(上里)美子を妊娠した際、上里理子がアーイシャ・アンマールに対して、

「貴方の子どもということは、夫の子どもで、更に私の孫よ」

と言って、上里清が、

「まるで、俺がお前(理子)の連れ子と関係を持った末、子どもを産ませたようなことを言うな」

と内心でツッコむ事態にもなりました)


 そうは言っても、この時点では、上里清とアーイシャ・アンマールの間の子、後の鷹司(上里)美子を上里清の跡取り等にすることを、私は全く考えていなかったので、娘が産まれることにしました。


 そして、アーイシャ・アンマールという名前である以上、娘の名前を美子にすれば、清の実母の上里愛子が孫娘になる美子に対してむくれるのは当然だな、と私は軽く考えて、その時は名付けたのですが。


 その後で、鷹司(上里)美子が作中でどれだけ暴れ回る(?)事態を引き起こしたのか、を考えると。

 本当に織田(三条)美子と鷹司(上里)美子は、アーイシャ・アンマールこと広橋愛を介した秘密の実の祖母と孫娘ではないか、と思われても当然としか言いようがない、と作者の私でさえ考えます。


 本当に軽い思い付きで新キャラを投入すべきでは無いなあ、と今更ながら、呆然とする想いが私は湧いてなりません。

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