第1話 完結したら、作者がポルナレフ状態になりました
本当に、あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「俺は、最初は戦国時代に「皇軍」が来訪した末に無双して、その結果として日本が世界に侵出し、最後は世界征服する話を描き上げるつもりだったんだ。それが何で、ローマ帝国が復興して、東西教会が合同して、グノーシス主義のマンダ教が世界宗教になる話を描き上げたんだ。更には源氏物語までもが、話の中に入って完結する話を描いているとは」
な… 何を言っているのか・・・・・・・・・ わからねーと思うが・・・・・・・・・
おれも・・・ 何をされたのか・・・・・・・ わからなかった・・・・・・・…
頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…ありのままを。
有名な「ポルナレフ状態」をコピーして、改変して使いましたが。
これが私の本音としか、言いようがありません。
本当に当初の大プロットは、何処に行ったのか。
私自身が今となって呆然とせざるを得ません。
最初の大プロットでは、本当に日本が世界を征服する筈だったのです。
(といっても、事実上はです。
実際に世界を日本が征服する等、幾ら小説とはいえ、火葬すぎるので。
それこそ史実のパックス・ブリタニカならぬパックス・ジャポニカ世界に、当初の私の大プロットでは作中世界の1620年ではなる予定だったのです)
ですが、完結時点の1622年の作中世界では。
ローマ帝国が史実のロシア帝国か、ソヴィエト連邦か、という存在になっていて、当初の大プロットでも存在した北米共和国と連携した結果、世界は三大勢力に事実上は分割されている世界三国志(?)に。
更には今上(後水尾天皇)陛下とヒロインの美子が、義母と息子の関係(?)から夫婦になる源氏物語のような世界になっているとは。
お前が書いた結果だろうが、と言われそうですが、作者の私自身が、本当にこのような世界になるとは思いもよらないことで、と正直に言って、驚愕するしかありません。
本当に何で、こうなったのか。
そもそも「戦国に皇軍来訪すー上里一族の物語」の執筆を構想しだした頃から、改めて作者の私自身が振り返ってみたいと考えます。
とはいえ、実際に投稿を開始したのは、5年近く前の2019年12月のことになります。
更に言えば、そもそも論になりますが、この小説の元ネタといえる寛喜堂秀介様の「帝ですが意味不明な連中に慕われ過ぎてつらい」という素晴らしい作品を、作者の私が初めて読んだのは、2015年4月のことですが。
その当時の私は、「サムライー日本海兵隊史」シリーズの本格的な執筆を始めたばかり、といえる頃でした。
(「サムライー日本海兵隊史」は、戊辰戦争の頃から少しずつ日本の、世界の歴史が変わっていき、その結果として、第二次世界大戦が日米英仏等対独ソ中共になり、日本が戦勝国の一角を占めるという仮想史小説なのですが。
改めて確認すると、寛喜堂秀介様の「帝ですが意味不明な連中に慕われ過ぎてつらい」を読んだのは、作中の時系列で言えば、日露戦争編を描いていたときで、まだまだ道程遥かなりでした)
そんなことから、面白い小説があるな、詳しい小説、数十万字の小説で読みたいものだ、とその当時の私は考えるだけで、「サムライー日本海兵隊史」の執筆を、ひたすら頑張り続けました。
その結果、2019年6月に「サムライー日本海兵隊史」は無事に完結に至りました。
そして、次回作としてどんな小説を描こうか、色々と考える内に寛喜堂秀介様の「帝ですが意味不明な連中に慕われ過ぎてつらい」を私は思い出して。
そうだ、戦国時代に「皇軍」が来訪する話を描こうと考えたのです。
ご感想等をお待ちしています。