そのルールは生きているのか?
さて、ルールを見つけたら、それが現在も適用可能であるかについて考えないといけません。長いスパンのデータを解析した結果は、今の状況には合わなくなっていることがありますから。
というわけで、フィルタを使ってみましょう。ピボットのフィルターに、年をD&Dしてみます。すると、ピボットテーブルの上に年を選択するための項目が表示され、テーブル自体は下にずれます(ちなみに、これはフィルタを削除しても元には戻りません)。
年、の横のセルのフィルタボタンを押すと、項目の一覧がドロップダウンし、単一項目の選択、および(複数のアイテムを選択をチェックすることで)複数の項目を選択することができます。
このUIから判るように、例えば特定の作者の名前を選択する、というのは現実的ではなくなります(場合によったらアプリが落ちます)。あくまで、少ない項目が列挙可能な場合にのみ使えるものです。この点、範囲フィルタを使用できるテーブルのフィルタにはかなり劣ります。
さて、ここで2022年を選ぶと、ピボットグラフは次のように変化します。
形が全域集計とは異なりますが、Over100について朝・昼・夜の山が三つあることは同様です。IsZeroについてはかなり感じが違いますが、3時4時の時間帯が不利であることなどはあまり変わりがなさそうです。むしろ、全域集計に比べて0ptの割合が少ないかな、という気がします。
と言う訳で、朝・昼・夜の食事時間帯がいいのでは、という結論は現状でも適用して良いのではないかと考えます。
ちなみに、2021年でフィルタすると、次のようになります。
これもまたちょっと形が違いますが、山が三つあることに違いはなさそうです(夜の山は後ろにずれ気味ですが)。
最後に、Over100とIsZeroについて、年ごとに変動がありそうなので、年を基準に集計してみます。そのためには、行から時間のフィールドを外して、年のフィールドをD&Dします。なお、2015年のデータが数件混じってしまっていますので(時差の関係)、行ラベルのフィルタで2015年を除いておきます。
結果は次のようになります。
Over100について、2019年から徐々に割合が上がっています。これは、積極評価が増えてきている良い傾向ではないか、と考えます。また0ptの投稿は、2021年から急に下がっています。
これらを合わせて、ここ二年ぐらいは評価に関しては良い傾向に向かっているのではないか、という気がします。