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第34話

よろしくお願いします。

 2月12日 月曜日(日本)

 3月12日 光の日(エスリンゲン国)


 暇だな。寂しいなぁ。

 娘っ子達が居ないと、暇でしょうがない。

 娘ロス。


 現在、王都ドルトムントは、喪に服している。

 アーロン王が、病気で急死したからだ。


 世間では、そういう事になっている。

 そして、王太子イーライ フォン エスリンゲンが次の国王に即位した。


 ダンジョンコアを出し、現在、転移可能な迷宮を検索する。


 この大陸内で検索すると、ニュルンベルク帝国の


   帝都ハンブルク

   アウクスブルク

   ヴァイセンブルク

   フリードベルク

   オッフェンブルク


 ブレーメン王国の


   王都ブレーメン

   ビベラッハ

   フランクフルト


 ヴィンツハイム神聖国の


   ヴィンツハイム


と言ったところか。


 他にニュルンベルク帝国内の


   ミュールハウゼン

   ボッフィンゲン

   ネルトリンゲン

   ロイトリンゲン

   ユーバーリンゲン


にある5つの迷宮は、他の人が踏破済みだ。


 そのため、ここの迷宮には転移できない。

 まぁ、どうせやるなら、帝都ハンブルクの迷宮だよな。


 メイド長を呼び、


「お前は、誰の命で動いている。」


と聞くと、


「宰相様でした。詳しい事情は判りませんが、解雇となりました。」


と、メイド長は正直に答える。


「これから、どうするのだ。メイドを続けるのなら、このまま雇うけど。」


と言うと、


「宜しいのですか。」


と、吃驚した顔で聞いてくるので、


「別に構わないぞ。」


と答える。


「ありがとうございます。」


と、頭を下げる。


「他のメイドは、どうなんだ。」


と聞くと、


「他の3人は、普通のメイドです。何も事情を知りません。私だけが、元々メイドでは無いのです。」


と答える。


「まぁ、普通にメイドをしてくれ。メイドが退屈なら、言ってくれ。他の仕事も考えるから。」


と言って、メイド長を下がらせた。


 また、メイドが来た。

 今度は、普通のメイドだ。


「神殿の大司教様が、お見えになっています。一先ず、応接室に御案内しております。」


と報告を受けた。


「面倒ごとの予感しかしない。」


と思ったが、相手も立場がある人なので、ローブに着替えて、接客することにした。


 応接室に入ると、大司教と思われる男性は、部屋の隅に立っていた。


「冒険者のハルトです。大司教様、どの様な御用件でしたか。」


と挨拶をすると、大司教は突然、その場に跪いて、


「私は大地神ガイア様を主と崇め、その神殿において、大司教を務めさせて戴いております。名をソニー・エジャートンと申します。現人神で在られますハルト様に御目通り叶い、恐悦至極に御座います。」


等と、言ってきやがった。


「・・・。」


 どうして、こうなった。


 誰のせいだ。

 神殿に向かった時の事を見られたのか。

 

「あ、魔法師団長か!」


と、思わず声に出した。


 大司教は、


「左様に御座います。魔法師団長殿から、天使を使役される御方がみえると、連絡を受けました。そのため、本日、ハルト様に御目通りを願った次第にございます。」


と言った後、


「その溢れる神気は、誠に現人神様で在られる印。どうか、御無礼をお許しください。」


と言われた。


 大司教のじーさん、感極まって泣いている。


「まぁ、このままじゃ話も出来ないので、顔を上げてソファーに座って下さい。」


と言うと、


「滅相もございません。雲上人と同じ目線など、以ての外です。」


というので、


「私の命令が聞けないのか。」


と言ってやったら、じじーとは思えぬ速度で立ち上がり、ソファーに座った。


「なぜ、神気が判る。」


と聞いたところ、


「はい。聖職者は常日頃、神殿において、大地神ガイア様を崇めております。聖職者として徳を積むことにより、ある日を境に、神気を感じる様になります。」


等と説明をするので、鑑定をしたところ、


*******************************

〇能力

 神気感知

*******************************


を持ってやがった。


 これがあると亜神、半神が判るな。

 後で、取っておこう。


「なるほど、判った。私は、創造神の眷属である亜神だ。だから、本当の意味での神では無い。ガイア様も同じ創造神様の眷属だ。だから、ガイア様とは、懇意にさせてもらっている。」


と、詳しく説明してあげた。


「やはり、現人神様で在らせられたか。ぜひ、神殿においでください。ハルト様の御力で、我ら迷える子羊をお救い下さい。」


と、言ってくるが、


「ごめんなさい。そういうの間に合ってます。私は、自由な生活を楽しんでいます。私に関わらないで下さい。」


と、お願いする。


「・・・。」


 大司教、驚愕の表情、全く予想してなかった感じだ。


「ちなみに、うちの娘達にちょっかいかけたら、神殿ごと跡形も無くすよ。聖女認定とかしたら、神殿や教会の関係者、皆殺しにするからね。」


と、軽く脅しをかけておく。


「・・・。」


 正に絶句だな。

 しばらく待つが、フリーズしてる。

 どうしたら、再起動するのか、考えているが、全く動き出す様子が無い。


「大司教殿、返事が無いね。」


と言うと、


「大変、申し訳ありません。御指示のとおり致します。どうか、お許しください。」


というので、


「そうしてくれるかな。まぁ、どうしても困った事があれば、相談には乗るよ。私も、力がある以上、それを使う義務があると思っているからね。だけど、私もやりたい事があるので、それの邪魔をして欲しくないんだ。それは、理解してくれ。」


と言ったら、大司教も理解してくれた。


「折角、来てくれたんだ。私の事も理解してくれたし、お土産を渡そう。」


と言って、ストレージから、


 直径15cmのルビーに魔素を込めて作った宝玉


を取り出し、それに聖遺物を入れ込む。


 ルビーの宝玉は、神気を纏い、薄っすらと白く光る


 大司教に、


「何かに役立ててくれ。」


と言って、これを渡した。


「ありがとうございます。」


と言って、感動の涙を流していた。


「いや、賄賂っていうか、『良きに計らえ』的な意味だったんだけど。」


と思いつつ、大司教にお帰り願った。

 ルビーの宝玉は、また作ろう。



 ふう、嵐は過ぎ去った。

 とりあえず、昼飯を食べるか。

 そういえば、お土産で思い出したが、あっちのお土産も用意しないといけないな。


 ポーションとか魔法のリングとか、喜びそうだな。

 あと、リクエストは女性だったな。

 そうそう、女の人は死んでないし。


 奴隷でも、買って連れて帰るか。

 あと、ゴブリンくらい連れて帰ったら、喜びそうだな。



 さて、気を取り直して、帝都ハンブルクの迷宮を探索することにした。

 迷宮に転移したが、外の状況が判らないので、外には出ず、そのまま下層に進むことにした。

 迷宮内で出会った冒険者の言葉は理解できた。

 帝国でも、言語は同じなんだろうか。

 それとも、たまたまエスリンゲン国出身の人だったのか。




 2月16日 金曜日(日本)

 3月16日 風の日(エスリンゲン国)


 帝都ハンブルクの迷宮、地下900階まで来たが、娘達が帰ってくるので、一時帰宅とした。



 家に転移してから、しばらくすると娘達が帰ってきた。


「ただいまー!」


と、元気な声が聞こえてきた。


「おかえりー!」


と、返事をする。


 メイド達も


「お帰りなさいませ。」


と言う。


 そして、


「おじゃましまーす。」


と、ソフィー、イザベラ、アイビィーの3人が入ってきた。


「あら、いらしゃい。」


と言うと、


「明日、剣や魔法の稽古を付けて戴きたいのですが、よろしいですか。」


と聞いてくるので、


「良いよ。けど、学院の先生がいるだろう。あっちは、専門家だぞ。」


と言うと、なぜか苦笑いしている。


「まぁ、いいよ。」


と了解しておいた。


「ああ、そうか。階位3になったから、先生も彼女たちに勝てないのか。」


と苦笑いの意味を理解した。


 また、このメンバーでの夕食となった。


「学院の生活は、どうだい。」


と、話を振ったら、


「凄く楽しい。」

「授業も良く判る。」

「図書館が充実していて嬉しい。」 

「模擬試合が楽しい。」


と。みな口を揃えて言う。


 アイビィーから、


「教会学の先生は、教会の司祭様が来るのですが、オリビアちゃんが、気に入られちゃって、『卒業後、聖職者になれ』と勧誘してきたよ。『聖女になれる素質がある。』とか言われてたよ。」


という話が出た。


「オリビアは、聖女になりたい?」


と聞いたら、


「なりたくないから、断ったよ。」


と言った。


「じゃぁ、大丈夫だ。もう、勧誘はされないよ。」


と言っておいた。


「だって、大司教が止めるはずだから。」


と心の中で呟く。


 その後の会話は、6人で盛り上がり、楽しそうに話をしている。


 私は、自室に戻り、芋焼酎の


 八幡 ろかせず


を用意しロックで飲む。


「かぁ~!この匂いがたまらん。美味い!」


と呟きつつ、風呂に入って、寝るのであった。



 継続して読んで頂ける様、


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を付けて戴ければ、嬉しいです。

 お願いします。


 よろしければ、


   下記の★を沢山付けて


貰えると、さらに嬉しいです。


 これを戴けてると、作者が喜びます。

 よろしくお願いします。

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