第2話
迷宮が出来た翌朝の話です。
よろしくお願いします。
7月1日 土曜日 午前5時
目が覚めた。
スマホで時間を確認すると午前5時だった。
いつも起きる時間だから、目覚ましが鳴った。
しかし、今日は土曜日なので、仕事は休みだ。
起きなくて良い。
昨夜は3時過ぎに寝たから、1時間半くらいしか寝てない。
なのに、爽やかな目覚めだ。
寝不足独特の倦怠感が、全くない。
「ステータス」
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〇パーソナル情報
階位 6
種族 人
肉体年齢 20歳
魔素保有量 0/4,294,967,296
〇基礎値
物理出力 43 ×6,5536(階位補正)
物理耐性 256 ×6,5536(階位補正)
体力量 4,294,967,296/4,294,967,296
魔法出力 0 ×6,5536(階位補正)
魔法耐性 256 ×6,5536(階位補正)
魔力量 4,294,967,296/4,294,967,296
〇能力
ステータスエディター
限界突破
★感知系(階位6級)
気配感知
危機感知
魔力感知
空間感知
敵意感知
予感
暗視
魔力視
★強化系(階位6級)
魔素吸収率95%
病気耐性強化
状態異常耐性強化
精神耐性強化
物理耐性強化
魔法耐性強化
外傷・欠損超回復
精神力超回復
体力超回復
魔力超回復
★才能(階位6級)
身体操作、魔力操作
剣技、刀技、槍技、投擲技、格闘技
通常魔法、時魔法、空間魔法
魂魄魔法、重力魔法、錬金魔法
★支配力(階位6級)
地の精霊の支配、水の精霊の支配
火の精霊の支配、風の精霊の支配
下位精霊の支配
天使の支配、悪魔の支配
★その他(階位6級)
鑑定、並列思考、ストレージ
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寝たからか、体力量、魔力量が、最大値になっている。
目覚めが良いのは、超回復を取ったからか。
色々と判らないことだらけだ。
「昨夜のことは、夢じゃなかったんだ。」
改めて、ステータスを見ていたが、能力が気になる。
「能力は、名称のイメージで何となく選んだけど、説明文とかないのかな。」
等と思い、能力の表示触れてみると、説明文が出てきた。
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〇ステータスエディター
ステータスを編集することができる。
創造神から付与された。
〇限界突破
種族によって定められた限界値を超越することができる。
しかし、神の領域には踏み込めない。
〇支配(階位6級)
対象を支配できる。
支配すると精霊、天使、悪魔を使役できる。
支配した対象から魔力の供給を受けることができる。
〇並列思考(階位6級)
並行して、多数の思考ができる。
ハイパース〇ッディングの様なもの。
多用すると発熱し、脳にダメージを負う。
任意発動型
〇ストレージ(階位6級)
対象を分解し数値化し記録する。
分解されたものは異空間に収納するため、重量は感じない。
対象の時間は停止する。
保存量に上限はない。
対象を数値化するので、原材料があれば複製可能。
生物は、保存できない。
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気になったのは、こんなところ。
魔素保有量に関する説明文を見たことで、色々と分かった事がある。
どうやら、洞窟は迷宮らしい。
迷宮内は、魔素に満ちていて、深く潜ると魔素の密度も増えるらしい。
そして、その魔素を吸収すると魔素保有量が増えるらしい。
魔素保有量が増え、最大値に達すると階位が上がるらしい。
ってことは、約43億も貯めないと階位7には上がれないのか。
「無理じゃね?」
階位が上がると基礎値の物理出力、物理耐性、魔法出力、魔法耐性に補正が係るらしい。
物理出力と魔法出力の基礎値は、実際に鍛えないと上がらないらしい。
ステータスで上げたら、その瞬間から筋肉ムキムキになるとか、それは無理なのか。
しかし、魔素保有量が増えると、ステータスが上がるらしい。
物理耐性と魔法耐性の基礎値の最大値は、種族による影響があるらしい。
そして、体力量、魔力量は、階位によって最大値が決まるらしい。
ステータスエディターがあるので、全て最大値にしてやった。
さて、休日だけど、いつもの様に起きよう。
そして、洞窟、、、いや迷宮の探索だ。
いつもの様に朝風呂に入り、トースターでパンを焼いて食べ、歯磨きをする。
服装は、昨日の様な感じで。
このステータスを信じるなら、防具なんて必要ないだろう。
ヘルメットは欲しい様な気もするけど、視界が狭くなるし。
まぁ、刀や木刀と共にストレージに入れておくか。
まだ、妻は寝ている
「裏庭に洞窟ができてる。中を確認してくる。夕方には戻る。」
と伝えたところ、「わかった。」と気のない返事が返ってきた。
家を出て、とりあえず、コンビニに行く。
2Lのお茶と、昼飯用に御握りを買い、家に戻る。
現在、午前7時、さて、探索開始だ。
地下2階のボスは、リポップしていたので瞬殺した。
また、刀が手に入った。
「予備にするか、2刀流にするか。」
とりあえず、予備にすることにして、ストレージ保存した。
地下3階から、迷宮らしく迷路になった。
しかし、「予感」の能力をとっているおかげか、迷うことなく進める。
いまのところ、罠は無い。
出てくる魔物は、角ネズミや角ウサギ等、角の生えた体長1mくらいの動物だった。
刀で切るとスパッと切れる。腹を切ると内臓が出てくる。
そして、血が噴き出して、グロい結果になる。
しかし、すぐに消えてなくなる。
それにしても、この切れ味も異常だ。
骨もあるし、普通は、こんなに切れないだろうと思う。
刀技の才能かステータスの影響か、魔鉄の性能なのか。
謎だ。
地下4階も、同じような感じだった。出てくる魔物が複数で出てくる様になったくらい。
なんにしろ、瞬殺だ。
地下4階には、ボス部屋があり、ボスがいた。
ボスは、体長2mくらいの大きな角ウサギだった。
鑑定したら「アルミラージ」という名前だった。
雑魚に比べれば素早いけど、余裕で瞬殺だった。
頭から叩き斬ったら、真っ二つになった。
現れた討伐アイテムは、「赤い玉」だった。
玉を鑑定すると、
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名称 魔素吸収の宝玉
効用 使用すると魔素が吸収できるようになる。
使用方法 手に握り、使いたいと念じる。
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という結果だった。
「でたー!ファンタジーっぽいやつ、キター!」
と思わず、叫んでしまった。
なるほどね。どうりで魔素保有量が増えないわけだ。これが無いと吸収できないのか。
宝玉を手に取って「使いたい」と念じてみた。
すると、宝玉が消えた。
ステータスを表示し、内容を確認するも、変化は無し。
まぁ、時間が経てば、魔素を吸収して保有量が増えるかな。
なにせ、吸収率95%だし。
地下5階に入った。
地下5階の魔物はゴブリンだった。もちろん瞬殺だ。
首を刎ねる。
胴を叩き斬って、上半身と下半身をサヨナラさせる。
頭から身体まで、真っ二つにする。
人型のゴブリンを相手に、色々と試した。
しかし、全く抵抗感が無かった。
普通に考えれば、血が出るし、内臓が飛び散るし、脳漿をぶちまけるし、嫌悪感があるはずだ。
精神耐性強化の影響だろうか。
地下6階から8階まで、魔物の種類が多少変わる程度で、同じ様な感じだったが、8階にはボスが居た。
地下8階のボスは、ホブゴブリンだった。
一瞬でホブゴブリンとの間合いを詰め、
「飛天御〇流奥義 天〇龍閃」
と叫び、太刀を振り上げ、ホブゴブリンの右脇腹から左肩にかけて、斬り裂いた。
ホブゴブリン、瞬殺。
肉体年齢を20歳にしたせいか、ステータスが上がったせいか、厨二病を発病しているらしい。
ここの討伐アイテムは、透明な水晶みたいな玉だった。
とりあえず、鑑定すると、
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名称 転移の水晶(迷宮用)
効用 迷宮の転移魔法陣の上で使用すると、行きたい階に転移できる。
1個水晶で、一度に8人まで、同時に転移可能。
使用方法 手に取り魔力を込め、行きたい階を念じると発動する。
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だった。
なんと、転移ができるらしい。
これは朗報だ。探索が楽になる。
転移魔法陣って、1階にあったやつか。
ああいうのが、他にもあるのか。
どこにあるのか探さないと。
とりあえず、8階のボス部屋の出口の扉をあけ、部屋を出たところ少し広めの部屋があった。
そこには、地下1階と同じような魔法陣があった。
8階の部屋を出ると、出口の扉が閉まった。
後戻りは、できない様だ。
これまでのボス部屋の外には、扉も魔法陣も無かった。
転移は8階から使えるってことか。
私は魔法陣に入り、使いたいと念じ、水晶を発動させた。
視界が変わった。
地下1階の魔法陣に出た。
そのまま、迷宮の外に出ると、もう夕方だった。
時計を確認すると午後4時だった。
ステータスを確認すると
魔素保有量 2
になっていた。
「おお、増えてる。でも、フルにしようと思うと約43億だよな。それって、やっぱり無理じゃね?」
家に入り、リビングに居た妻に帰ったことを告げたが、これといった反応は無い。
妻に、「裏庭の洞窟みた?」と尋ねたが、「見てない。」との返事だった。
なんかムカついたので、妻との会話は、それで終わり。
子供達に目を向ける。
長男は、中学3年生
長女は、小学5年生
次男は、小学2年生
みんなリビングに居た。
子供達に「裏庭の洞窟みた?」って聞いたが、興味が無いらしい。
理由は、変な虫が出そうだから。
「でかい虫がいるから、入るなよ」
と告げたら、3人とも「うわっ、きも!」とか言って、気持ち悪がっていた。
これなら、入ることもないか。
怪我されても困るし、丁度いい。
とりあえず、次男を抱きしめて
「パパの充電~♪」
と、いつものハグをして、癒される。
こればっかりは、超回復でも無理だな。代わりにならん。
長女も同じように抱きしめたいけど、最近は本気で嫌がるので、自粛してる。
肉体的にも、精神的にも疲れてないが、何だろうか変な疲労感があった。
飯を食って、風呂に入りながら、今後のことを考えることにした。
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