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第17話

いよいよ、王都ドルトムントです。

よろしくお願いします。

 ステータスエディターを発動させた。


 能力の設定にしたところ、


「テンプレートを使用しますか?」


とウィンドウが出る。


「いいえ」


を選択すると、


「権限がありません。」


と表示された。


「はぁ、意味が判らん。だったら、表示させんな。」


と、朝からムカついた。


 期待させやがって。

 創造神の顔が目に浮かんだ。

 あの人、こういう細かいこと、考えてなさそうだから、仕方ないか。

 気を取り直して、テンプレート内の能力を観る。


   能力付与

   眷属化


が目に付いたので、能力を確認すると


   能力付与:対象物に自己のステータスを付与する。

        付与の際、錬金魔法を併用する。


と記載されているので、これはアイテムに付加効果を付けるものだろう。


   眷属化:対象者を自己の眷属にする。

       眷属にした相手の考えていることが判る。

       眷属にした相手の居場所が判る。

       エディターを併用すれば、ステータスを変更できる。


と記載されていた。


「え、、、ということは、私の考えていることは、創造神様に筒抜けってことか。」


 背中に嫌な汗が出た。

 もう一度、風呂に入りたくなった。


 この2つの能力を得ることにした。

 ストレージの中を確認し、武器を確認すると


   太刀

   打刀

   大太刀

   斬馬刀

   青龍偃月刀

   シャシュカ

   グレートソード

   バスタードソード

   ブロードソード


がある。


   斬馬刀

   青龍偃月刀

   シャシュカ


は、使いたいと思わないので、これらを素材にして、娘達の剣を作ろう。


 学院では、自前の剣を持参する必要があるらしい。

 風呂から出て、身支度をする娘達に剣について聞いた。


 オリビアとアメリアは、


「普通のが良い。」


と言い、アイラは、


「レイピアが欲しい。」


と言った。


 私は、ミスリルの太刀を出し、


「私は、太刀が好きだな。」


と言ったら、オリビアとアメリアが、


「私も、太刀が良い!」


と言った。


「ちょろいな。」


と思った。


「この街を出て、王都に行こうと思う。王都に着いたら、3人を学院に入れようと思う。」


と話した。


 アイラは、先ほども話したので、何も言わない。

 オリビアとアメリアは、


「学院に行けるの。」


と目を輝かせて、嬉しそうだった。


「嬉しいのか。」


と聞いたら、オリビアが、


「だって、王都の学院なんて、貴族かお金持ちしか入れないよ。学費が高いんだって。」


と言った。


「え、まじか。」


と、驚いてみせたが、金をそれなりにある。


 足りなかったら、オリハルコンの鎧とか売れば、何とかなるだろう。


「うん。お金は大丈夫だよ。」


と、余裕の表情をみせ、安心させた。


 とりあえず、1階に行って、朝ご飯を食べることにした。

 朝食を取った後、3人を集めた。


「3人に確認したいことがある。」


と言い、


「その前に話さないといけないことがある。」


と言ってから、


「私には、妻と子供が居る。私の歳は40歳だ。長男は15歳、長女は11歳、次男は8歳だ。」

「みんな別の大陸に住んでいる。私は一度帰らないといけない。」

「特別な転移魔法で行くため、君達を連れて転移はできない。」


という事を話した。


「3人は、私の年齢に吃驚していた。」


 すると、アメリアが、


「居なくなっちゃうの。」


と聞いてきたが、


「居なくならないよ。1カ月後には、帰ってくる。私は、3人を自分の娘の様に思っている。絶対に居なくならないよ。」


と言ったら、


「だめ、娘じゃない。」


と、アメリアに娘を拒否られた。


「人生最大のダメージを受けた。」


と思ったけど、


「もう人じゃないわ。亜神だった。人生は終わってるわ。」


と、1人突っ込みをした。


 アメリアが、


「大きくなったら、ハルトの御嫁さんになるの。娘は御嫁さんになれないでしょ。」


と言ってきた。


「やばい、超嬉しい。」


 アメリアを抱き上げて、ギュッと抱きしめ、頬擦りをしながら


「もう、パパ充電しちゃう。」


と言って、ギューって充電しまくった。


「もう駄目だ。日課になりそう。」


 宿を出て、食料を調達しに行った。

 屋台で串物など、食べやすいものを買い込んだり、精肉店で塊肉を買い込んだり。

 色々と店を見て周り、最後に冒険者ギルドへ寄った。

 

 ソフィアを見付け、王都に行く旨を話した。


「え、なんで。」


と、素で言われたが、


「王都の学院に行かせたい」


という話をしたら、納得した。


 学費について聞いたら、


「確か、年間で金貨10枚だったはずよ。」


というので、学費は大丈夫だ。


「全寮制だよな。寮費も込なのか。」


と聞くと、


「優秀な子はね。普通の子は、寮費もかかるはずよ。」


との返答だった。


「ところで、王都の迷宮って、どこにあるか知ってるか。」


と聞いたら、


「王都の直ぐ近くよ。王都から歩いて15分くらいよ。」


「え、つまり、王都の外にあるのか。」


「そうよ。アーレンの様に中にある方が珍しいのよ。」


「あ、そうなんだ。」


「ちなみに、王都まで馬車で行くと何日くらい掛かる?」


「だいたい、10日くらいですよ。」


という事だった。


 よし、転移で行こう。

 迷宮が外にあるなら、大丈夫そうだ。


 路地に入り、4人でダンジョンコアに触れ、王都の迷宮へ転移した。



 視界が変わり、迷宮にいる。

 階段を上り、地上にでる。


 森の中だ。

 森の中に迷宮があり、出入口に衛兵の詰所がある。


「お帰り。」


と、言われたので、


「ああ、ただいま。」


と答えた。

 アーレンと同じで、出るときは何も言われなかった。


「最初の時、余程、怪しかったのかな。」


等と、思い出し笑いをしてしまった。


 そのまま、歩いて王都を目指す。

 マップで道を確認し、街道をそのまま歩く。



 直ぐに王都ドルトムントへ着いた。

 入都の順番待ちの列に並び、ギルドカードを提示し、水晶の検査を受け王都に入る。


 とりあえず、冒険者ギルドに行く。

 受付窓口に行くと、


「おはようございます。受付をしております。『エミリー』といいます。本日は、どの様なご用件ですか。」


と、見たところ17,8歳と思われるが、しっかりした対応だ。


 受付嬢に対し、


「アーレンから来たから、その挨拶だ。」


と言うと、


「では、ギルドカードの提示をお願いします。」


と言うので、4人のギルドカードを渡した。


 ギルドカードを確認した受付嬢は、


「本日、お時間は大丈夫ですか。」


と言うので、


「別に、暇だが。」


と答えたら、


「失礼します。」


と言って、ギルドカードを持ったまま、奥へ行ってしまった。

 しばらくすると戻ってきて、


「ギルドマスターの部屋へ御案内します。」


と言って、奥の部屋に案内された。


「なんだ、またイベント発生なのか。」


等と考えていた。

 奥の部屋に行くと、アーレンのギルドマスターの部屋と違った。

 まず、部屋が広い。

 ざっと、12畳の部屋3つ分、つまり36畳くらいか。


 本棚があり本も並んでいる。

 丁度、会社の部長室みたいな雰囲気だ。

 それよりも、一回り広いけど。


 接客用のソファーに座るように促され、その前に立ったところで、


「ギルドマスターのジョージだ。」


と、言って右手を出してきた。


「ハルトだ。」


と言って、右手を出し握手した。


 そして、4人は座る。

 対面のソファーにギルドマスターも座る。

 ギルドマスターの後ろに女性が1人立っている。


「秘書のアヴァだ。」


と、ギルドマスターがアヴァを紹介した。


「さて、Sランク冒険者のハルトさん。王都へ来た用件を教えて貰えないか。」


と言われた。


「別に用件を言うのは構わないが、どういうことだ。」


と言うと、


「Sランクになった時、説明を聞いて無いのか。」


と驚かれる。


「何にも聞いて無いぞ。ただ、ランクが上がったと言って、カードを渡されただけだ。」


というと、渋い顔をされる。


 ギルドマスターが、


「アヴァ、アーレンのギルドマスターとハルトさんの担当は誰だ。」


と言うと、アヴァは、


「はい、ギルドマスターは、オリバーです。ハルトさんの担当は、未だ資料が届いてません。」


と答えたため、ギルドマスターは、


「ハルトさん、失礼しました。私が、簡単に説明します。」

「Aランク以上の冒険者は、所在をハッキリして戴く必要があります。」

「何かあった場合、大きな戦力となります。みんな頼りにしていますから。」

「当然、Sランク冒険者は、特に重要なのです。」

「そのため、冒険者ギルドとしては、出来る限りの考慮をいたします。」

「王都にできうる限り長く滞在して戴きたいのです。」


と説明した。


 私が、


「どの様な考慮があるのですか。」


と聞くと、


「できうる限りです。よろしければ、滞在中、うちの職員を一人お付けします。」


と言ってきたので、私は、


「わかりました。それについては、考えます。王都に来た目的は、うちの娘達を学院に入学させたいと思ったからです。」

「あと、できれば活動拠点となる家を探している。予算は余りないが、足りなければ、討伐アイテムトレゾールを売るつもりだ。」


と答えた。


 すると、ギルドマスターは、


「学院の入学は、こちらにいらっしゃる3人で、よろしいですか。こちらで、入学の手配をしてもよろしいですか。家についても、2日ほど待って戴ければ、こちらで何軒か探しておきますよ。」


と言うので、私は、


「ありがとうございます。では、本当の事を言って。」


と言うと、ギルドマスターは、


「国王からの勅命でな。Aランク以上の冒険者が来たら、報告する様に言われている。そして、『他国に行かない様にしろ。』と厳命を受けている。だから、職員を付けて、行動を監視するわけだよ。」


等と説明をしてきた。


「なぜ国王は、そんな事を言うのか。本当の事を言って。」


と言うと、


「帝国の脅威が一番の理由だろうな。冒険者も、戦争が始まれば、傭兵となって参戦する。相手国にAやSが流れたら、それだけで戦況が変わる。」


という事だった。


「そうか、ちなみに王都には他種族は、多いのか。」


と普通に聞いた。


 ギルドマスターは、我に返って「失敗した」と言わんばかりの顔をしながら、


「人数は少ないが、王都には、エルフ、ドワーフ、獣人と、全ての人族が住んでいる。ああ、エルフに対する迫害など無いから、心配するな。」


と説明を受けた。


 私は、


「そうですか。安心しました。娘達が、平穏な学院生活を送れるなら、王都から出る理由はありません。」

「そして、帝国が娘達の平穏を侵すなら、私が帝国を滅ぼします。そう、国王に報告してください。」

「それと、風呂のある家が欲しい。」


と言って、席を立ち部屋を出て、窓口に戻った。


 窓口に戻り、受付嬢のエミリーに


「おすすめの宿はあるか。風呂の有るところが良い。」


というと、


「少し高いですが」


と言って、宿屋を紹介してくれた。



 紹介してもらった宿屋に入り、受付を済ませた。

 昼食は、そのまま宿屋の食堂で食べた。

 高いだけあり、美味しかった。


 部屋に入って、ベットで横になる。

 娘達は、部屋の中を見て回ったり、3人で話をしたりしている。


 3人に対し、


「私の眷属になるか。眷属とは、まぁ、家族みたいなものだ。」


と説明した。


 3人とも、首を縦に振った。

 眷属化の能力を使い、3人を自分の眷属にした。

 そして、3人のステータスを上げた。



 継続して読んで頂ける様、


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